「モーツァルト」@シアターオーブに2/9に行ってきました。
LB列7番。
初日初演。やまこモーツァルト版。

※思いの丈を適当に書いているだけなので、ファンの方はご覧にならないでください。


ものすごく華のある舞台だった。私は、小さめのミュージカルしか見たことがなかったので、こんなに華やかな舞台は、宝塚以外見たことがない。宝塚並みのゴージャス感。出演者の数も20人以上いて、舞台も広いし、セットもゴージャスだし、なんといっても音響がすごくよかった。

そして、やまこ、本当にいい役者になったなあと思った。いつもやまこの舞台を見ると、「これぐらいできれば、まあいいや」という意識が伝わってきて、完璧を目指さない、向上心のない俳優だと思っていたのだが、去年のttBからそれがまったく変わった気がした。あの人はジョナサンヲタだから、ttBは頑張ったのかとおもいきや、ジョナサンと関係ないモーツァルトでこんなに頑張って歌うとは・・・ とうとう向上心を身につけたのだろうか。 こんなに頑張って歌っているやまこ、初めてみた。

去年1月のライブも、1幕のミュージカルソングは、いつものやまこの「まあこれでいいや」的な感じだったし、「ゴッドスペル」も共演者含めひどかったのに、一体どうしたのか。

そして、そもそも、中川あっきーというミュージカル界のスターと共演するとは。今まで、自分よりも力の劣る役者としか共演していなかったではないか。どうしたんだ。

そしてそして、シアターオーブの2000席近い大箱で、主演できるなんて、そんな立派なミュー俳になったのか。歌もうまくて力強くて、本当によかった。

すごく情熱的な演じ方で、生き生きとして、まさに生きている動いているダイナミズムを感じさせる演技。歌も非常に力強い。
一方、あっきーは、これは安定感がすごい。演技もダンスも歌も安定感があって、かつうまい。

アッキーの方が安定感はあるが、やまこの方が情熱的というか今まさに生きて動いているというダイナミズムを感じた。この二人の共演を見られて、本当に良かったと思う。

ただ初日ということもあって、一部音が外れていた箇所があった(やまこだけじゃなくて、モーツァルトの奥さんとかその他のキャストも一部音が外れていたが、アッキーは音を外していなかった)し、やまこは曲によって良い曲とぱっとしない曲とでムラがあったけど、でもすごく良い役者になったなあとつくづく思った。彼の舞台を見てそんな風に感じたのは初めてだ。
ジョナサンが生きられなかった36才以降も、役者として生きていこうという、そういう決意からだろうか?


やまこの感想が多くなってしまったので、あとの舞台の感想。

すごくゴージャスで華やかな舞台なんだけど、なんかやや古っぽい。ストーリー展開とかギャグとか歌とかが、なんか古っぽくて、そこもまた宝塚風。女優陣がアイドル声というか、宝塚の娘役をアイドル風に劣化させたような歌い方で、なんなんだろうと思ったが、キャストを今見て納得。アイドルだったんだね。

鶴見辰吾は印象に残らず。モーツァルトの父は、モーツァルトのお父さん役なのに、なんでこんなにロック調でなんか浮いていると思ったが、高橋ジョージか。そりゃロック調に歌うわな。

役者でいったら、アッキーが安定感があってよかったのと、やまこが情熱的でよかったのと、あとはソプラノ歌手(北原瑠美)の声が高いことぐらいしか印象に残らなかったな。

なんか古い感じを受けたが、宝塚もそうだし、古い感じの方が安定感があって受けるのかな?

アンサンブルはダンスが揃ってなかった。ダンサーがほぼいないの?


あとは、なんといっても、音響が最高だった。私は二階のバルコニー席だったけど、本当にこんなにきれいな音響って初めて。すごく美しい音響だった。オケもすばらしい。

あと、ストーリー的にはイマイチな感じを受けた。というか、ストーリーと演技の問題かもしれないけど・・・ 歌はダイナミックだしパワフルですてきなんだけど、ストーリー全体を通してのメッセージが全然ないんだよね。モーツァルトは天才だけど大変だなとか、サリエリは常識的なおとなだなとか、そんな印象しかなくて、いかにモーツァルトとサリエリが芸術に向き合って魂を削って芸術に身を捧げたかとかそんなようなことは、一切伝わってこなかった。彼らの一生、芸術への思い、互いへの思いというのが、まったく伝わってこなくて、歌は良いけど、ストーリーを通じて描くモノがうすすぎるように思った。

初日は、1階の通路前まではほぼオールスタンディング。2階席ですらスタンディングの人がまあまあいた。スタンディングする人にびっくりするような出来の舞台ではなかったけど、しかしここまでスタンディングするほどのクォリティーには思わなかったなあ。


あと、オーブはすごかった。スタンディングはオーブに対してかも? まず、劇場の入口がものすごく豪華。あんなに豪華でいいのか、これは宝塚劇場並みのゴージャス感という感じ。あれ、開演時間ぎりぎりについたら、絶対に間に合わないよ、ひろすぎて。で、席自体は別にそんなに豪華じゃないけど、舞台がとっても広い。音響が良い。天井が高い。
2階バルコニー席は、手すりで役者が見えなくて、見えづらかったけど、後ろに人もいないので、頭を動かしても後ろの人の迷惑にならないので、頭を動かして見てみました。
1階の後ろの方も見えにくそう。客席の見え方的にはそんなにいい劇場じゃないかも?と思ったけど、なんといっても、ゴージャス感と音響がすごい。あの音響はすさまじい!!!