女医:あきるのブログ -3ページ目

保存くん

 ほぼ毎日メールをくれていた、保存くん。


 毎日そのメールを見ながらため息をついていた私。


 悪い人じゃないのは文面から明らか。とってもいい人だし、私の仕事にも理解がある。どうして好きになれないんだろう?好きになれなくても、せめてもう一度会ってみようという気になれないんだろう??


 彼がくれるメールは日々の出来事。自分の話だけ。どう返事を返していいか分からない。


 私も根はたぶん悪い人ではないから、メールを返さないことに罪悪感を感じつつも、返せず。悩む。


 ふっと、どうして私が保存くんに惹かれないか分かった。大きいひとつは尊敬できる点が今のところ無いってこと。だけどこれは、何回か会っているうちに見つかるかもしれない、と思う。


 決定的なのは、コミュニケーションが一方通行ってこと。


 会って、私が話すと

「うんうん、へぇ~そうなんだぁ。すごいなぁ~」

 この繰り返し。


 だんだん疲れてくる。


 メールでは一方的に日記みたいなメールが送られてくる。


 仕事でくたくたになって帰ってきて、そのメールを見ると、余計に疲れる。


 メールを返さない。


 あんまり返事をしないから、それに対する非難めいたメールも送られてきた。


 彼の行動は当然だと思う。


 そのうちメールは来なくなった。


 私、より好みしているのかなぁ…。ワガママなのかなぁ…。

ドタキャン

 同業者、すなわち医者にしか理解できないかもしれないが、医者同士の約束はあって無いようなものである。だいたい、終業時間が決まっていない。毎日何時になったら帰れるかなんて、帰れる5分前まで分からない。


 どんなに大事な約束があっても、一人の急患ですっ飛んでしまう。


 だから、私は同業者以外とは滅多に約束をしない。本来、ドタキャンなんてすべきものでは無いから。


 さて、先々週の土曜日。私の貴重なお休みの日。お休みといっても丸々一日休みな訳では無いが、夕方のデートは可能である。かねてよりメールのやり取りをしていたDさんが、金曜日に帰ってくるという。(彼は少し離れた地方都市で就職している。実家が私の家の近く)


 1ヵ月ほど前から、食事に行きたいからその時間を作って欲しいと言われ、その土曜日を私は提供した。

 しかし、金曜日の午後11時を過ぎても待ち合わせの連絡すら無い。木曜日までは何気ないメールのやり取りをしていたのに、である。

 帰ってこないのかなぁ。明日どうするのだろう?会えないなら会えないで、他の人と会いたいし…。


 と、そのとき、Dさんからメール。

 「今帰ってきたよ。すごく疲れた。明日のご飯の約束、来月にしてもらってもいい?」


 はぁ?


 人の時間を何だと思ってるの???あなた、何様??


 猛烈に頭に来た私。


 「お疲れ様でした」とメールを返して、今後の連絡も一切取らないことにいたしました。


 次の日、「本当にごめんね。今度会うときはご馳走するから^^」

とメールが来た。

 笑ってる場合じゃないでしょ!!別に奢ってなんて欲しくないし。


 約1カ月間、ほぼ毎日メールで連絡して、それなりに盛り上がってもいたけど。あーあ。時間返せ!


 腹立ちまぎれに、知人を通じて紹介された同業者と連絡をとってみたら、なんとなく話が弾んでデートすることに。そのお話はまた。

女医の楽しみ

 女医の楽しみ。


 患者さまの笑顔?お礼?買い物?


 いやいや。


 毎月給料日前日に配られる、給与明細。


 私たち医者の給料って基本給+当直代で支払われる。特に私みたいな産婦人科医の場合、他科に比べて当直の回数が多くて、しかも寝当直は少ない。

 私の場合、お給料の3分の2が基本給(時間超過勤務手当はない)で、残りは当直代が占める。


 つまり、出来高制みたいなもんで、当直を頑張れば頑張るほど収入が増える。


 しかし、当直を頑張れば頑張るほど体力は消耗するし、遊べないから世間と隔絶される…。


 実際のところ、当直やります!って自ら志願する医者は、あんまりいない。


 少なくとも私は嫌だ。生活に困らない程度のお給料をいただければそれ以上あんまり働きたくない。


 自分の時間を大事にしたい。でも、そんなことは許されないわけで。


 いいなぁって思う人が居てもなかなか時間が合わせられない。土日は当直、平日は何時に帰れるか分からない。


 「俺と付き合っていく気あるの?」


 会いたくないわけじゃないんです。会いたいんです。誤解しないでぇ。


 給与明細見る瞬間ってすごく楽しいよね~と盛り上がった後、私たち女医って悲しいよね~としんみりしてしまった。