最近、2024問題とかでドライバーが不足している。ネットの求人欄とかを見てもドライバーだらけだ。
昔、ある映画の助監督が何か仕事でしくじったらしく、しばらく東京を離れることになった。逃げた先は大阪。新聞の3行広告で運転手の求人を見つけた。たずねていくと即採用、その日から住み込みで働き始めた。急場凌ぎだから住み込みはありがたかった。面接の時に事務所を見て、ちょっとヤバそうな会社だなとは思っていたそうだが、本当にそうだった。
ヤクザの親分の運転手だった。助監督やってたから、超、起点が効く。何でも先回りして、気がつくからすぐに親分に気に入られた。しばらくすると親分がその格好じゃ身なりが悪いからとお下がりの服をくれる。1月もたたないうちに風体もそれっぽくなってきた。
住み込みの寮には子分も多く住んでいた。彼らは、夜中酒を呑みながら、ヤクザ映画を観て任侠道を学ぼうとしていた。
助監督の彼はそんな映画は全て観ている。だから色々と解説してあげた。ここが筋だ。これじゃギリが立たないんだ。だから奴は1人で殴り込みに行ったんだなどと説明する。
若い子分どもが感心し、アニキと慕われるようになった。親分への礼儀なども教えた。
ますます親分にも気に入られて、終いには、お前いつになったら組に入ってくれるんだと言われ始めるようになった。
これはやばい。このままだと本物になっちまう!
それで、逃げるように大阪を去ったと言っていた。
GW にふさわしい話ではなかったかな?
今日はこの辺で。