KOBUKURO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2019 "ATB"
at 京セラドーム大阪 7月21日
おべんちゃら言ってもしょうがないので正直に言うと、
私の中では陽だまりの道ツアーの「最高」を最後になかなか「好き」を更新できずにいたコブクロ。
今の自分には響かない今のコブクロ。
陽だまりの道ツアー以後だって、毎ツアーかなりツボな曲はやってくれていて
黒田君も小渕君もバンドも、悪くはない。
私のノリが悪いわけでもない。いつだっていいものはいいとはっきり言う主義。
それでもせっかくのあの感動が終演時まで続かない残らないというのは、これはなんでなんだろう?と考えた時
原因ははっきりと2つあるんです。簡単。
でもその2つが何なのかはここでは言わずもがななので割愛。
もやもやした霧が晴れたみたいな気がしました昨日やっと。
どこか、たとえば今回もあるらしいあの手持ちの光り物とか、意地悪く腐してやる気満々で行ったんだけど、
腐すどころじゃなかった笑。
キレイでした、とっても。一転して絶賛。
いや、演出の要になるものをグッズとして買わせる商魂がイヤだししかも手動のおもちゃみたいなヤツ。
これからも多分私はそこはノレない。(導入されてからまだ一度も買ったことない。)
演出にするなら、比較して申し訳ないけどバンプのピクスモブみたいに全員に無料配布。(それでいてチケット代はバンプの方が安いの。)
もちろん卓制御で、自分勝手なことするかもしれない客に委ねない。
スマートに繊細に徹底的にやって欲しいって思っちゃう。(もちろん個人の意見ですよ。)
てな感じで前のリスバン型の時みたいに中途半端なことするなら遠慮せず腐す方向だったんだけど笑。
今回はとてもキレイでした、素直に感動した。
色味が良かったんですよね。特にアンバーと濃ブル。
あれだけアホみたいに解りやすいのに、それでもどうしても指定と違う色を点けたがる人が必ずいて、
でもあの色味の良さがそういう困った人をねじ伏せてました。
スタンドから見ていると濃ブルの中にポツポツと浮かぶ、そういう困った人達の違う色が、
逆にとてもキレイな全景像を作り上げてました。
え、なに、そこまで計算してやってる?
まさかね。
今までのことを思い返すとそれは承服しかねる説ですよ。
規制退場守らない人が必ずいるように
撮っちゃだめな場面を撮る人が必ずいるように
困った人はそれがたとえ大事な演出だとわかっていても意識なく人と違うことをするので。
でも、やっぱ京セラはこうでなくちゃと、もはや京セラに住みたいくらい京セラ好きな私などは思いました。
コブクロって大きいんだな。(意味不明?今更?笑)
音響面にはまだ疑問はありますよ。
あの出島のど真ん中に設えたタワー、なんとかならんかったんですか。
上段と天井席には必要なシステムであることはわかる。
でもなんであそこ?
他の位置でなんとかできなかったのかな。
フォロースポットはわざわざ上段奥の客席に仕込んでるのにね。
そこんとこもうちょっとスマートにできないもんかな。
素人の雑感に過ぎないけど。
出音としては、コブクロにはヴォリュームはさほど要らないと私は思っていて。
それよりも極力生声に近く、限りなくクリアーに響かせて欲しい。
天井席でさえ、ヴォリュームより透明度を望む。
コブクロの武器というか売りというか持ち味というか、それを生かすことが一番ですもんね。
それが出来た時に初めてドームもストリートになり得る。
これは永遠の課題でしょうか。
でも昨日も京セラは3daysに増やしたいって言ってたし、福岡でもドームでやりたいみたいなこと言ってたらしいし。
コブクロが「そこ」を目指していくなら、とっても大事なことですもんね。
そういうとこをしっかりきっちり整えていかないと「コブクロの真骨頂はホール規模」なーんていまだに言っちゃう一部の堅い感性のファンを動かすことはできません。
(某所でそういう書き込みを見ちゃった)
でも昨日は本当に素晴らしかった。
何より2人の歌が、そういう細かいことを凌駕してたと思います。
まぁそれに尽きるんだけども。
歌(演奏)さえ良ければ、なーんて本当は誰も思ってないし、そんなふうに思わせてちゃダメよね。
本来なら2人が求める理想をきっちり構築して実現できるスタッフの力量が2人の歌を何重にも支えて生かす。
そうであって欲しい。そういう凌ぎ合いを見たい。
それでも昨日は本当に、総体的にはドームのスケールをやっと上手く使えるようになったんだなと思えた。
初京セラ時の各方面の拙さを思えば、いや本当にデカくなりました。
感慨深いって言ったらおこがましいけど、感慨深い。
あ!そうそうサンドアート!
あれも素晴らしかった!
しかもツアーに帯同なさってたなんて、凄い!
うんうん、ヘタな作家さんにヘタに映像発注するよりずっといい。
今思い返してみても他の映像がどんなんだったか印象に残ってないので(これは複数公演見てたらまた違う感想になったでしょうけど)
つきつめてサンドアートで芯を通して正解でしたよね。
コブクロの楽曲の世界観に合う色が出ていて本当に素晴らしかった。
このあたり間違うと一体コブクロは何をやりたいんだろう?と「?」がいっぱい飛ぶことになる。
しかしサンドアートって、すごい表現力持ってるのねー。これに目を付けたのってやはり絵心ある小渕君なんだろうか。
心からリスペクトです。
盛り上がりコーナーの炎系の特効は正直しょぼいと言いたくなるんだけど笑。
黒田君がやりたいならしょうがないし笑、言うてもあのコーナーのことなので諦めもつく。
私なんかがこういうふうに冷やかながらポジティブな見方ができるようになったのも、今の距離感のおかげかな。
2~3年前くらいはクソミソ言ってたもんな。(だからコブクロのライブ感想は絶対書かなかった笑。)
さて、前振り長かったけど(笑)
肝心の歌です。
1 桜
2 DOOR
3 遠まわり
4 Bye Bye Oh! Dear My Lover
5 太陽
6 YELL~エール~
7 赤い糸
8 未来
9 あの太陽が、この世界を照らし続けるように。
10 宝島
11 轍ーわだちー
12 tOKi meki
13 Moon Light Party
14 神風
15 時の足音
16 蕾
17 風をみつめて
18 20180908
19 晴々
(アンコール)
20 SAKURA feat. KOBUKURO(HONEST BOYZ(R))
21 ココロの羽
22 ANSWER
なんか凄いもんを聴いてしまいましたね。
完膚無きまでに叩きのめされる、とはこのこと。
これがあるからコブクロは怖い。
上記で言ったように、とっても大事なことを凌駕して些細なことにしてしまう、
この歌の力ってなに???
怖いよー(爆)
こんな気分にさせられるのは本当に陽だまりの道以来でした。
ブラヴォー!!!
桜がどうしてもウォーミングアップになっちゃってるのはもったいないとして。
DOORについてはバンドバージョン原理主義のこの私を納得させるほどの好アレンジだったことがまず良かったし。
(そらコブっさん、あのアタックはチューニングも狂いますわな。黒田君と同様、聴いててあれれ~~~^^;となりましたが、まぁそれもよき思ひ出。)
特筆したいのはYELLのイントロ。
あんなにボロボロに泣かされるとは予想もしてなかったです。
インディーズ曲からのデビュー曲っていう構成に泣かされたかな。
この並びで鳴り出すあのアコギの音はグッとき過ぎる。
照明とLEDが造った空間の広がりと奥行きが、メジャーの世界に漕ぎだして行く感を表現していてゾクゾクしました。
こんなの泣くしかない。
そうなの。これなの。
いくら歌が凄いからって、こういうところこそこれからも抜かりなくお願いしますね。
赤い糸とか未来はいつも目を瞑って聴く。
黒田君も小渕君も声はところどころ擦れるし裏返るし前日にかなり消耗したのが伺えるんだけども
深みは損なわれていなくて気持ちいい。
いつもなら睡魔に襲われるほどの心地よさ。
でもこのあと凄い歌を聴いちゃったね。
とんでもなかったね。
とつけむにゃー!!!
多分、昨日が唯一の「1本」でそれに対する私の集中力も良かったのかもしれない。
ミスチルのツアーとの兼ね合いで愛するホーム城ホ2公演を捨て、昨日を選ぶしかなかったのも、
今から思えばラッキーだったんだろう。
セトリはツアー始まった当初から小まめにチェックしてて
今年もヘタしたら1本も行かないことになるかもと思うとむしろネタバレホイホイ。
そうか、日替わりね。なんか昔やったみたいに2daysの初日はこれ2日目はこれ、みたいな法則性もない。
どれが自分の日に当たるかわからないんだなぁ。
でも蒼く優しくでもいいしここ花でも流星でもTwilightでもいいし風もいい、どの曲も好きどれでもいいという心積りで来たのに
いざ、あの太陽〜のイントロが鳴った時はやっぱり天を仰いだわ。
私のこのツアー最初で最後の唯一の1本でこの曲が当たったということは
もしかして黒田君、私を呼んだのね。
という思考回路になっても無理ないでしよ?笑
この中盤であの太陽~をやっちゃうとそりゃもう後は声出なくて当然だわ。
2人とも、ホント、カッスカスやったよね喉。
まさに完全燃焼してはりました。
こういうの聴いちゃうともう喉がどーとか、どーでもいいわごめん。
心配にもならなかったわ。カッスカスやのに伸びる伸びる!
時の足音も蕾も風を見つめても、ラストのANSWERも、凄かった。
不謹慎かもしれないけど、いや、確実に不謹慎なんだけど、
このツアーの後、万が一また2人が体調を崩したとしても
多分彼ら自身は後悔はしないよね。
もし私が明日何かの理由で、例えば病気で聴力を失うとか、事故でしんでしまうとか
そういうことが起こって二度とコブクロを聴くことができなくなっても、
私ももう昨日で十分すぎるほど聴かせてもらった。
こっから先はおまけ。
そんなふうに、そこまで思える昨夜のあの歌達を聴くことができて、本当に幸せ。
あ、ゲストとのコラボ曲についてはノーコメントね。
あと、盛り上がりコーナーをあの位置に組んだのもすごく良かったと思います。
ていうか今回のセトリの勝因は圧倒的にそれ。
ここ数年のこんな距離感でお邪魔するのもどうなのよという気があったのも事実だし
でも20周年だから1本くらいはお祝いに駆けつけてもいいよなという気もあり。
ap bank fesも何もないことを確認してから文字どおり直トレで落として駆けつけて、
彼らは喜んでくれただろうか。
私は嬉しかったです。
貴重な一夜をありがとうございました。
20周年おめでとうございます。
あまりに良かったので帰り道にipodで久々にコブクロを聴いてて思ったんだけど
それにしてもいつまで出し惜しみするんですかね、「光」。
私の次の目標としてはこの曲をバンドバージョン(なんせバンドサウンド原理主義者ゆえ笑)で聴けるまでは
またコブクロのツアーに参加させてもらう所存です。
(ウェ-ブの時だっけ?小渕くん「コブクロしか聴いてない!って人!」って問いかけてたのは
あれはどういう意味ですかねぇ?)