ごきげんよう,スピ部長です。

やることは多いのに,読書はやめられない。
そして,クロスステッチ熱の復活。

読書の秋,手芸の秋ってこってすかね・・・。

積読が多いくせに,
hontoという本屋さんのネットショップで
期間限定の300円オフのセール中につられてまた買ってしまいました・・・・。

しかーも,送り先を間違えて,実家の母宛にしてしまい,
そっちに届いて詐欺だと勘違いされてしまいました。

しかも,こっぱずかしい題名の芦澤多美さんの新刊です。
ぎゃぽーーーーーーー。

 

夫が妻に何度も恋をする魔法の習慣/ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥1,620
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芦澤氏のご著書についてはまたいづれ,書きます。

ってことは,おいといて,心理学の一般書を図書館で
借りてきて読みました。

積読があるのに,図書館で借りてしまうというアホアホループ。

ですが,開架式の図書館で,目に着く本ってやっぱりその時必要な本だから面白いのです。

「オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険」とありますが,一般教養の心理学概論や教育心理学概論ではおなじみの「アマラとカマラ」です。

オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険/新曜社
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パンキョーで心理学を取っていなければ,知らないかも知れませんし,今どき授業じゃ教えないだろうコチラです。

インドで発見された狼に育てられた少女2人(アマラとカマラ)に後から教育を与えても,言葉はわずかしか習得できなかった
ことから,学習による知的発達に臨界期があることを示唆する研究として習いました。

でも,この狼少女の話は,ねつ造であったことを実験心理学者の著者がこの本で,原本など数々の文献リサーチで証明するのです。

狼少女のねつ造については,発達心理学の重鎮,藤永保先生もこの本で,書かれております。

幼児教育を考える (岩波新書)/岩波書店
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新書なので,さらっと読めます。
幼児教育を発達心理学から書いた入門書です。

で,鈴木光太郎氏の本に戻りますと,狼少女の話を始めとして,数々の心理学的神話の嘘を立証してゆき,とっても面白いのです。

同じく心理学者が書いた本のこちらの本と同じく,論理的にばっしばしとぶったぎるのが爽快です。

「心理テスト」はウソでした。

受けたみんなが馬鹿を見た/日経BP社
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ロールシャッハテストがテスター(テストを取る人)の解釈によって違ってしまうことは経験上わかりますが,他のテストもぶったぎりです。

村上先生は,ビックファイブ(性格特性)の研究や統計での引用が多い心理学者で,数字のマジックをこれでもかと論理的に看破してます。

鈴木先生の本では,
サブミリナル効果も実際には実証できない神話
(実験結果があるといいながら実はない)

赤ちゃんに母親の心音を聞かせると
泣きやむというのも神話
(実際はホワイトノイズという無音が泣きやむ)

など,今でも普通に語られてしまう神話をぶったぎってます。

本に恩師の名前を発見して,思わず襟を正した部長です。

本のあちこちに,原典にあたれ,調べればわかることなのに調べずに教えるな

ブラインド法でやれ(実験計画の基本)
など,あたり前のことをちゃんと教育者として学者としてやることを説かれてますので,ますます,襟を何枚も直したくなります・・・。

えへ,そこんとこすっとばしてた!
てへっ,とか,言ってる齢ではないっすもんね・・・。

40歳までどころか,40代も学者ってある意味「若手」なんですよ・・・・・・。

文科省の「若手研究推進なんちゃら」って39歳まで!

30代前半はギリギリ若手に入るかもしれませんが,30代後半で若手ってキツイですわ。

若手って,普通20代だと思うんですけど~。