この記事は「年が明けても変わらない中国の人権問題・その1」の続きです>

6日焼身抗議を行った2人の死亡と、昨年10月15日に焼身抗議を行った

元僧侶の死亡がが確認され、昨年から焼身抗議を行った僧侶たちは、

16人でそのうち11人が死亡したという事になります。

これだけ多くの人が命に代えて訴えているにも関わらず、

私たちの国ではまだまだ、この事実を知らない人の方が多いようです。

中国がらみの事と言えば、メディアの影響もあり、なぜかよくわかりませんが、

「仙台市のパンダ要請」の方が知名度が高いのではないでしょうか?

焼身抗議だけではなく、チベットでは空港建設に反対したチベット人が撃ち殺される、

といった事件も8日に発生しています。

さらに、14日には20歳前後のチベット人1人が抗議の焼身自殺を行ったという情報もあります。

武警と軍隊が大勢駆けつけ、彼を囲み刺のある棍棒などで殴り付け、チベット人たちは彼を

奪い返そうとしたが、武警と軍隊の数の力に勝てず奪うことはできなかったという事です。

その後の衝突で負傷者も出ています。

詳細は以下リンク(チベットNOW@ルンタ)をご覧ください。

http://blog.livedoor.jp/rftibet/archives/51724604.html

情報統制の厳しい中国からもこうして、情報は流れてきています。

ですがこれらは実際に起こっている悲劇のほんの一部でしかありません。

現在中国メディアが伝えてくる情報の大部分はは、こうした真実を抹殺した後の情報、

あるいは、中国政府が自身に都合よく脚色したものだという事を知っておく必要があります。

金盾により情報統制がされているとは言え、こうした真実はこれからも漏れてきます。

中国メディアが垂れ流す嘘に比べれは情報量は少ないかも知れませんが、

こうした真実を共有する事によって、多くの人が中国の人権問題について関心を持つ機会となり、

私たちが享有している人権を守ることに繋がる大きな意味を持つというのが私の考えです。

最後に、8日に焼身抗議をして、その場で死亡したトゥルク・ソナム・ワンギェル

(ソバ・リンポチェ)
についての説明を、チベットNOW@ルンタダラムサラ通信より引用し、

写真を掲載させていただきます。

   「11日付けTibet Times はソバ・リンポチェの衝撃的な遺体写真を3枚掲載した。

    記事の中には、リンポチェが200人用の養老院を建て身寄りのない年寄りたちの面倒を

    見ていた事、去年8月には孤児や貧しい子供たちが学べる学校を新設したことが報告され、

    地元の人々から篤く尊敬されていたことが明らかにされている。」


$蜻蛉島のブログ-1月8日焼身抗議


以下にTibet Times に掲載されたソバ・リンポチェの遺体写真をアップロードしています。

衝撃的な写真ですが、これが真実です。閲覧する際はほんの一瞬でも、合掌して頂ければと思います。