さあいよいよこの旅も最終回!


「前世で奥さんと約束した言葉を思い出しなさい。そしてそれが思い出せたらこの場で土下座して謝りましょう」(ってアニキ笑いながら)


こう神様から言われたTさんは、このうえなく神妙な顔付きに。。。。。


がんばれーTさんっ!!!


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確かに、他の人が何かの質問をされているときには、ポンポン答えがでてきていた。


そうか、自分にウソを付いているから、答えを隠そうとしていたんだ・・・



「夫の夢を見届けたい。


そして、あなたも妻の夢を見届けたい。


これがラストヒントです」



実は、特攻隊の話が来た時、自分で志願したわけではないので、本来なら断れたそうです。



でも、自分が断ることで、他の誰かが死ぬ。


だったら自分が死のう。



そう思って承諾したまでは良かったのですが、その事を誰にも、妻にも言わず、出撃していったそうです。



私「肥え、たのむど」(畑の肥料、頼んだぞ)



妻「ん」



これが最後の会話だったそうです・・・



死んでも死にきれない


生きていても生ききれない



数年して、私が戦死したとの通達が妻の元に届いたのですが、5年もの間、心の整理が付かなかったそうです。



別れる前にお腹に宿した命のことを知らずに逝った私。


特攻する目標にも届かず、無念の思いで散った私。


その無念の魂が、長い間、海上に浮遊し続けていたそうです。


妻の心の整理と共に捨てられた、私の遺品の一部を隠し持っていてくれた息子。


一度も見たことのない父親に、その遺品を見て、どんな思いを馳せていたのか。




お父さんにはどうしたら会えるの?



死んだら会えるよ




そんな妻の答えを聞いて、当時では珍しい小児ガンになった息子。


死んだら会える、


死んで会いに行こう、


魂がそう思ったのでしょうか。



「6歳で永眠してしまった息子さんですが、本当にお父さんに会うことができたのですよ。」



え?どうやって??



まさか・・・・・



「そうです。南の海上で彷徨っていたあなたを迎えに行ってくれたのですよ。」



「そして、その息子さんの生まれ変わりが、今あなたが一緒に暮らしているワンちゃんです。」




・・・・・




しばらく涙で何も言えませんでした。




そうか、それでうちらが喧嘩していると間に入ってくるのか。


夫婦喧嘩は犬も食わぬっていうけど、珍しいと思ってたんだよな。


話しかけるとまばたきもせずにジっと目を離さないで、時折首をかしげながらずっと話を聞いてるし。


教えたわけでもないのに言葉が通じるし。。。。。


彼と一緒に暮らし始めて5年が経ちます。


前世の息子は6歳で他界しました。


そこら辺がダブってしまい、つい言ってしまったのが、


彼の寿命が何歳なのか。


「そういった事は教えられません。死ぬことが生きる目的になってしまいますから。


でも今言えることは、ワンちゃんが長生きできるような環境作りをしてください

ということです。」


今すぐ帰って彼を抱きしめたい気分で一杯でした。




うちにはもう一匹ワンコがいます。


1歳の女の子です。


彼女も前世と関係あったようで、前世で飼っていた犬だったそうです。


雑種、雌、クロしろぶちで、多くの子供を産んだそうです。

だからかな、


雄の去勢手術を決めて病院に行ったけど、その手術台の上で、先生の奥さんが止めてくれたんだよな。


本当にいいのかって。


何度も何度も聞かれた。


でも、雄と雌が暮らしていたら色々と問題が起こるから、申し訳ないけど雌のワンちゃんはまだ半年くらいだったし、


1度目の生理もきてないし、


ごめんねと何度も言いいながら、彼女に犠牲になってもらいました。


たぶん、前世で子供をたくさん産んで幸せを十二分に経験したんだろうな。


こんなこと思うのは人間の勝手だけど。


今回の体験を通してこそ、本当にそう感じました。




私は人が喜ぶことが好きです。


例えば夢の一つに宝くじが当たって欲しいと思っています。


でも、それは目的ではなくて手段です。


そのお金があれば、自分の周りにいる夢を持った友達。


両親、兄弟が幸せになってくれると信じていました。


でも、この話をしたら神様にこう聞かれました。



「あなたが本当に幸せにしたい人は誰なのですか?」






自分のことになると全く答えが浮かんできません。


でも、考えて考えて、遠周りしながら何でもいいから言って、やっと辿り着いたのが、



***すぐ横にいる妻を幸せにすること***



でした。



土台は妻を幸せにすること。


それにより回りのみんなが幸せになる。


という方程式だったのでした。



そして、旅の本当に最後に、前世で妻と約束した言葉が思い出せました。



ワイが最期の時は、お前にありがとうと言って死ぬのが、夢さー



その言葉は、なんと、車の中で妻が、私に対して思ってることのひとつだったのです。


たしかこう言っていました。



「私は彼(T)に死んでほしくないんです。絶対に嫌なんです。死ぬなら私が先に死ぬんです。そのとき、周りにはたくさんの人がいて、隣に彼がいて、手を握って目を合わせて、ありがとう。って言って、私が先に逝きたいんです。」



そういえば初めからしきりにアニキ(神様)は、私にヒントを投げかけていました。



「あなたは奥さんと同じ夢を持っていたんですよ。」



と。



当時、妻は、死にに行く事を言わずに出ていった私をどう思っていたのだろう。


子供に言った一言が、子供を失う一言になったかもしれないと知った時、


彼女はどんな心境だったのだろう。



私は、今の彼女の気持ちを心底思いやることもせず、当時の妻にも同じようにして、辛い思いをさせた・・・



見透かされているようで恥ずかしく、でも、よく見ると妻の顔がこんなにも慈愛に満ちたものだったとは思いもせず、何かわからないけど、妻の喜ぶ顔が見たい。と強く思えるようになってしまいました。



私は今回の旅で、気づかされたことがたくさんありました。ありすぎてパンクしそうになったこともありましたが、ようやく確認できました。



約束します。今日から一生懸命、妻を幸せにする方法を考えます。



死ぬ時に、お互いに、ありがとうと言い合えるように。。。



最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


僕のアニキは神様とお話ができます-d-28

↑旅を終えてホテルの前で。リアル夫婦の肖像



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以上で、Tさんご夫婦の宝探しは終わりです・・・・・。



と思ったらなんと!Tさんの奥様からメッセージが!


「私もレポートを書きました」とのこと!!!


うわおっ!奥様から見た、今回の宝探し!めっちゃ興味あっるーーーん!


ということで、次回は奥様バージョンで、今回の宝探しをレポートしていただこうと思います!(シリーズではなく、一回で全編掲載しようと思います!)

 

 

ハンカチをびしょびしょにして泣くTさん・・・ ニコニコ
僕もかなりの水流で追随してしまいました。。。 ラブラブ!


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