神様がぽつりと言い放った「お二人は一度、地獄へ落ちています。」という言葉に、瞬間冷凍された私たち。。。

さて、その真意とは???

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神様、龍さま、アニキさま、そして読者の皆さまこんにちは。ツネです。


「縁(えにし)探しの旅」の5話目のレポートをお送りしたいと思います。


前回は、わたしとサダの前世に関わるクイズと、突然神様から発せられた「2人の魂は、その時地獄に落ちています」というショッキングな一言、までお話させていただきました。


今回は、そこから始まった「地獄とは?」「魂の物語」について書かせていただきます。


ツネ:「えっ?地獄…ですか??」


驚き、無言になった車中。


運転をしていた龍さんがこう言いました。


「というか、そもそも地獄って、やっぱりあるんですか??」


神様「あります。正確には、皆さんが思い描いているような”地獄”ではありませんが、それは一種の”魂の状態”と言えます。


人間は、自分という肉体があり、その周りに自由に移動できる空間がありますね。それは魂も同じです。魂も自分の周りに広がる空間を自由に移動することができる、と考えて下さい。


その移動できる空間が自分の体にぴったりとくっついてしまい、全く身動きができない魂の状態。そして、そんな状態の魂が集まっている場所---それが”地獄”です。」


さん:「じゃあ、お2人はなぜ地獄に落ちちゃったのかなぁ?」


様:「まずサダさん。安倍貞任は、戦に直接関わりの無い女子供にまで手をかけてしまいました。しかし、それは止むを得なかったようです。敵方に袋の鼠にされ、そこから脱するためにはその選択を取らざるをえなかった。


また、自分が行った戦が原因で、多くの仲間も命を落してしまった。こんなに多くの人間が死ぬはずではなかったのに。その自分の行動を激しく責め立てたました。


次にツネさん。藤原経清は最初にお話した通り、貞任に惚れ込み、かつての仲間を裏切り、手にかけました。自分が信じる大義を通すためとはいえ、やはり自分の行動を責め抜きました。


---そして地獄に落ちたのです。」


驚いて、思わずわたしが聞きました。


ツネ:「地獄に落ちた魂はその後どうなるんですか?」


様:「もう二度と生まれ変わることはありません。永遠に(いわゆる)地獄を彷徨います。」


さん:「あれ?ちょっと待って!じゃあ、今お2人が現世にいるのは、どういうことですか?」


様:はい、なぜだと思いますか?」


しばしの熟考の後、サダさんがポツリと口を開きました。


ダ:「誰かに救われた…?」


様:「そうです。誰だと思いますか?」


ダ:カンですが…今の奥さんとか?」


様:「その通りです!


貞任には正妻の他に、恋い焦がれる女性がいました。


貞任よりもずっと若い美少女でした。


そして彼女は、恋人貞任の死を知り、自害しました。その女性が今の奥さんです。」



ダさんは絶句していました。



さん:「でも、何でその若さで自害しちゃったのかなぁ?」


様:「貞任を地獄から助けるためです


さん:「じゃあ、その女性は貞任が地獄に落ちたことが分かったんですか?」


様:はい。当時の信仰上の背景もありましたが、生前から貞任は彼女にこう繰り返していました。


”自分がこれから行うことは、大義のためとはいえ許されることではない。自分は極楽にいくことはなく、必ずや地獄に落ちるであろう。”と


ダ:「とは言っても、オレを助けられる確証もないのに自害するなんて…」


様:「いえ、彼女には確信があったのです。彼女は性格的にちょっと変わった人で、大変強い自信を持った人でした。


だから”わたし必ず貞任の魂を助けることができる”と考え、それを実行しました。


自害することにより地獄へと赴き、貞任の魂を救ってもらえるよう、神々を説得したのです


さん:そ、それはやっぱり閻魔さまみたいな神様?」


アニキ「う~ん…そうだね。。。今、その映像が見えているんだけど、ちょっとこの映像を見ているだけでグッときちゃうよ。。。


閻魔さまというより100人以上の神様の前で、”相手に何も言わせない”という迫力でまくしたてている…って感じ。すごく強いよ、この人。。。」


さん:「でも、よく許してもらえたねぇ。そういう例っていくつかあるんですか?」


様:「いいえ。
後にも先にもその一度きりしかありません。


彼女は、貞任がやったことは、人々を救うためだったということ、彼の魂はこれからさらに多くの人を救うはずだ、ということを強く説きました。


そして、サダさんを助ける条件として


彼の代わりに自分がその永遠の罰を受ける…と言いました」


この時、わたしたちは、自分の身を…いえ魂すらを挺してサダを救おうとした女性の行動に、声を出すこともできませんでした。


わたしの場合、少しでも声を出そうとすれば涙があふれそうでした。


顔を見ることできませんでしたが、きっとサダの心を衝くものはわたしの比ではなかったでしょう。。。


長い沈黙を経て、サダが聞きました。


ダ:「彼女の魂は、罰を受けたんですか?」


様:「いえ、おとがめなしですよ。安心してください(ニッコリ)。


奥様の想いが伝わったのでしょう。神々は即決したようです。


ただし、サダさんとツネさんの魂は、言わば独房のようなところでしばらく過ごして自由になりました。執行猶予みたいなものと考えると分かりやすいでしょう」


(あぁ…よかった。。。)サダがつぶやきました。


ツネ:「あ、じゃあわたしの魂は何故助かったんでしょうか?」


様:「それは貞任が”経清が地獄に落ちたのは自分の責任でもある。彼と一緒でなければ、自分は地獄を出ない”と言ったからです。」


ツネ:!!!(どれほど悲しく美しい物語なんだろう・・・・・)


様:「彼女の魂は、その人生でも、その前の前世でも、たくさんの人を救ってきました。そうした行いも特赦を可能にしました


サダ:「それは、どのような行いですか?」


神様:「その人生では、老若男女問わず、生活に困った人に施設を作り、無料で開放し、さらに食事や衣類を与えたのです。そういった施しを長くやっていた人でした。自分も若く、貧乏だったのにもかかわらず、です。」


全員がまた深く感動。。。。。。。


さて、こうしたお話を伺っていると、わたしの中に一つの疑問が生まれました。


というよりも違和感と言った方がよいかもしれません。


というのは、「地獄に落ちる基準がある…ということがどこか人間の世界と同じのようで、わたしの勝手な感覚ですが「神様や魂の世界にはそういうものはないんだろうな」と今まで考えていたからです。


そこで思い切ってそのことを聞いてみました。


--------------------------(続く)


サダさんの今の奥様が、地獄から彼らを救ったなんて。。。


しかも、自分が身代わりになるという覚悟を持って。。。


いやはや、まいりました。。。。。


誰もお互いの顔は見ませんでしたが、みんな泣いていたような気がします。。。。。


ちなみにサダさんいわく、奥様が自分を救ったことは、とても腑に落ちる話らしいです。。。今の人生でもありえないくらい強く支えてくれる存在、とのことでした。(サダさんも相当波乱万丈系です)

 



地獄の神様へのひとり直談判・・・ ニコニコ
神々の語り草になってるんでしょうね。。。 ラブラブ!


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