さて、今回は「ちゅん吉さんの宝探し」シリーズ(その4)。


いよいよ最終章です!


前回、崖の下から見つかった、前世ゆかりの品、鉄瓶。


そこから繋がってくる、ちゅん吉さんの前世とは?


そして、そこから見えてくる、今生の志(こころざし)とは?


ちゅん吉さん直筆のレポートをお楽しみあれっ!


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車の中で鉄瓶をまじまじと眺めながら、いったい自分はこれを持って帰って何を考え、何をしようとしたのか、そして今の自分にどんなつながりがあって、どんな使命があるのか、これから何かいいことがあるのか、それともないのか、いろいろな考えが浮かんできました。


見つけると自分が変わるんじゃないのかと思っていましたが、
宝物を見つけても、何がなんだか分からず、何にも変わらない自分がいます。


そんなことを考えていたら、
これをここに埋めた人物のお話をアニキさんが始めました。


「彼は、
現世ではあなたを師匠と知っていてこの世に生まれてきた人です。


なんとその人は私の息子でした。


真っ白になった頭に、
鉄瓶が落ちてきたほどの衝撃を受けました。

捨てて来いといわれたけれど、なぜ池や川に沈めなかったのか、それは、


「師匠であるちゅん吉さんのことを、
心の底から尊敬していたからです。南部鉄の繁栄のために持って帰ってきた宝をどうしても捨てることができなかったといいます。自分が仰せつかったことを感謝して、時間をかけて捜し歩き、この犬山(昔そう呼ばれていたそうです)に隠したということです。」


私の事を理解してくれて、尊敬までしてくれて、
捨てずに私の好きな風景の見える場所に隠してくれたことを、今心から感謝しています。

しかも、
自分の息子がその弟子であったこと、嬉しくて、不覚にも涙ぐんでしまいました。


さて、凄い事実について、気になります。

気になりますが、
私には自分から尋ねる勇気が湧いてきません。すこし怖くなってきた。。というのが本音だったのかもしれません。


そんなときは必ず龍さんが、


「どんなことでもいいから、なんでも聞いちゃいなよ~。」


と気軽に促してくれます。



私もそんな龍さんの言葉に背中を押されて、
いろいろ質問させていただきますと、息子は、南部鉄のデザイナーだったということでした。


それも驚きでした。


息子は、絵が異常なほどに好きなんです。


子どもはみんな好きだと思うんですが、
親の目だからかもしれないんですが、好きで、上手いんです。

やはりそうであったかと、納得しました。


そうこうしているうちに、歴史を紐解こうということで、
とある町の資料館に辿り着きました。

そこで見たものは、
今日見つけた形と同じような形状の鉄瓶でした。

デザインでよく似たものはありませんでしたが、
近いものはいくつかありました。

また、鉄瓶の下絵も残っており、息子の前世に思いを馳せました。


僕のアニキは神様とお話ができます-下絵


自分の名前が歴史に残っているかどうかを探しましたが、
そこでは見つかりませんでした。

古文書で残っている名前の中で、
1つだけ神様の言っていた苗字があり、この人ですかと聞くと、違います。その後の子孫になりますと。


僕のアニキは神様とお話ができます-系図



その当時のお話を聞きたくて、たずねると、南部鉄の隠れた歴史を紐解いてくれました。


実は昔、2つの派閥があったそうなのです。


南部鉄器が有名になりかけていた頃で、1つはデザイン重視、
もう1つは、実用性重視の鉄瓶だったそうです。


当時の私は、どちらも大事であると説きました。


しかし、
長老達は耳を貸さず、私はどんどん孤立していったそうです。


いいもの(他のもの)を取り入れて、成長させるのは、
間違っているとたたかれ、大きな仕事も断たれ、争いも辞さない対立となってきたそうなんです。。


アニキさんは続けます。


「しかし、あなたは、争いごとは無意味と知っていました。
戦争は、どちらの成長にもならないからと、自分の意見(鉄瓶)を捨てる決心をしたのです。しかし、弟子の一人が捨てずに隠した。そして、さらに他の弟子があなたから去り、対立している家に主替えして、あなたのデザインを活かして新しい鉄瓶を作り始めたのです。」


「え?」


「それはなんのためかというと、あなたの差し金ですよ。
わざと破門にした弟子に、南部鉄の未来を説き、実用性のある鉄瓶に、デザイン性を入れれば、ここがますます栄え、未来の南部は明るくなるとして、頼んだのです。ここをやめて、向こうに行って広めていけと。」


「!!!!!」


「もちろんあなたのところは落ちぶれていきます。(
名誉のために、ブログで名前はいえませんが、この地域でも残っているこの名の家は数件しかありませんでした。)しかし、弟子は多かったです。22人。8人の子どももいました。あなたの周りは笑いが絶えず、とても幸せだったそうです。」


あなたは、南部鉄器の伝統の枠を超えて、伝統を守り、攻め、
あらゆる功績を残した隠れた偉人です。

ところで、なぜ22人もの弟子がいたのか。


今でいう中小企業ですよね。

なぜ、
こんなに沢山の弟子を採ったのかわかりますか?と突然神様に質問されました。


私は迷わず答えました。それは、確信があったからです。


弟子達がちゃんと手に職をつけ、
 豊かになってほしかったからです。


神様はいいました。


「正解です。あなたの『志』はそこにありました。」



私は、はっとしました。



そういえば、今の仕事でも、
そんな気持ちでたくさんの職人さんを束ねさせていただいてますが、その彼等に対しては、絶対賃金を保証するんです。

安くたたくことはできるんですが、私の気持ちが許さないんです。

たとえそれで総合的な値段が高くなっても、職人さんたちが泣くようなことは絶対にしたくないんです。



「もしかして、今、この世に、
息子と同様近くに弟子達はおりますか?」


と恐る恐るたずねてみると、アニキさんが嬉しそうに答えます。


アニキ:「たくさんいますよって!」


一人名前がわかります。との事ですので、教えてもらいました。


神様:「Aさんですね。」


といわれたときは、思わず大声を出してしまいました。


「わかります。その人です。わかります!」


なにせ、その方には不釣合いな仕事をやめさせる檄を飛ばし、
新天地に行くように仕向けたのは私だったからです。

その人にもっと豊かになって欲しかった。


もっと幸せになってほしかったんです。


そのほか、私が名前をあげていって、聞いてみると、
現世での弟子は14人もいました。


感動です。


私がしてる仕事だけじゃなく、
いろんな仕事でもそうだと思うんですが、いろんな人がいます。

とくにリーダーと呼ばれる人たちですね。


経営者つまり企業のトップが、個人の利益(
自分さえよければいい自己主義)や、人を人として扱わないこととか、感謝の心を忘れている人とか、私もいろいろ見てきました。


現代は、いい仕事をしても、お金がまともにもらえない時代です。


そんな時代こそ、
大事にしなくちゃいけないものがあるのではないか。

世の中を変えていくのは、一人ひとりの気持ちも大事だけど、
結局リーダーの志ひとつじゃないのか?


と考え始めると、なにがなんだかわからないけど、
おなかの下がむずがゆくなってきて、体が熱くなり、その後回った歴史の地でも、ますます自分のすべきことが見えてきました。


こんな世の中を変えたい!と思って、
1人でいくらガンバッテみても変わらない世の中、でも私には22人の弟子と仲間が沢山いるじゃないか。

家族が支えてくれているじゃないか。


みんなと手を組み、私がリーダーとなって、
本気でがんばっていこう!!と思いました。





今回の旅で、僕は『志』を持てました。


「みんなが幸せになり、豊かに暮らせるような社会・
 会社を作ること」


おかげさまで、この旅が終ってから、
私の周りでは不思議なことがたくさん起きています。

すべて上手くいくのです。まぐれでもなんでもないです。

志が決まったら、今までそのために準備してきたことだったのか。
。。とわかるくらい、ぴたっとはまります。


このような機会を与えてくれた、会社の皆様、龍さん、
アニキさん、妻、そして愛する弟子達に、感謝でいっぱいです。

力がみなぎっていて、楽しい毎日の理由は、


「行動すれば、何かが進む。誰かが幸せになる。」


ということがよっくわかったからなんですね。


今回のお話、他にもいろいろありましたが、
私の文章力で表現するには限界があります。というのは、歴史的に深い話し(今本を買って勉強中です。)だったので、またいずれ時が来たら報告できれば。。。と考えています。


では、また。これにて報告を終らせていただきます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



チュン吉

僕のアニキは神様とお話ができます-ばんざい
↑鉄瓶モニュメントの前で

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以上です。


すごい!ちゅん吉さん、すごすぎます!


派閥争いを起こさないために、自分が苦労して手に入れた鉄瓶を捨てるよう弟子(今生の息子さん)に命じ、そしてさらに、他の流派に弟子を入れさせた。。。


そこにあるのは、すべてを認める大きな心と、後世まで、自分の愛する文化を残したいという願い。。。


そして、多くの弟子をとったのは、ひとりでも多く、豊かな暮らしをしてほしかったため。。。


最後に、そこから浮かび上がる、ちゅん吉さんの「志」。。。


っかーーー!!!!!たまんねっす!!!



実際、この問答は僕も横で聞いていましたが、いつもは寡黙なちゅん吉氏が、よどみなく答えている姿がすごくかっこよく、印象的でした。



今回の旅は、日帰りという過酷なスケジュールでしたが、僕自身、得るものが大変多く、学びと感謝に満ち満ちたものとなりました。


ちゅん吉さん、神様、素晴らしい経験をさせていただき、ありがとうございました!!!



 

行動すれば、何かが進む・・・ ニコニコ
誰かが幸せになる・・・。僕もがんばります! ラブラブ!



さて、次回からは通常通り、
神様ホットラインにお答えしてまいります!

次回は、「よーこ」さんから頂いた、「中耳炎や冷え性についての対処法はありますか?」という内容です。よーこさん、次回をお待ちくださいね!

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