エル「タイガのやつ断ったのか・・そうだよ、選手としてもすごく活躍してたし」
フランチェス「私もそうだったが、選手としてのピークをはかり間違えると取り返しがつかなくなる
しかし、エルの話を聞く限り彼はそれを見越して現役を選んだ、そういうことだろう」
フランチェスはそう遠くない過去に栄光を掴んだ自分とタイガを重ねてみていた、フランチェスもまたチームの大黒柱の経験があり、クラブ、ナショナルチームを通じて主将を歴任してきた男であった。
アジア最終予選
リーグはホーム&アウェイ方式
同じ相手と2回戦う、
丁度一周したところだった。
苦戦を強いられる
1次や2次予選とは次元の違う顔ぶれとモチベーションに
現状ではこのままだと3位通過のオセアニアの代表とのプレーオフしか残っていなかった。
悪い予感は的中・・・
3位通過
そんな中、
UEFA EUROPE LEAGUE 出場をかけたリーグの順位争いをしていた『FC・J』のクラブハウスの電話が鳴る。
フランチェス「また代表に招集だとさ、エル、日本のサッカー協会も都合いいもんだな」
エル「僕は行かないよ、だって試合見てたけど、今、僕やシータ、タイガが行ったところで変わらないよ」
フランチェス「タイガの招集もコーチとして・・プライドもなにもないな」
エル「こんなに苦戦をしてるのは上層部の不安定さが問題だからね、選手や監督、コーチが代わったところでなんとかできることじゃない。」
そんなエルに協会は巨額の報酬を提示してきた
もちろん、エルはお金には興味はなく、その出所がサポーターや企業からというのも含めて受け取るわけにはいかなかったと考えたのだ。
しかし、一方、コーチを断ったタイガには話はさすがにいかなかったが
シータがこれを受諾した。
これにはエルもフランチェスも驚いた。
エル「シータに連絡する!」
フランチェス「あぁ、エルなら事情を聞き出せるだろう」
シータ「受けたことに何か文句でもあるのか?」
エル「予選だけの代表ってバカにされて、しかも南米ではリベルタドーレス(南米クラブ選手権)が控えているのになぜ?」
シータ「そんなの金に決まってるだろ!エルが花形でEUROPE、イタリアでプレイしているわけじゃないことはわかっているが、
おまえらと俺達じゃ年俸が違うんだ!」
エル「でも、条件は『通過』つまり『W杯出場』だよ!できなかったらほとんどもらえないじゃないか!
タイガもいないのにどうやって!?」
シータ「タイガは俺が説得している、エルにも連絡しようと思っていた、頼む来てくれ」
エル「そんなお金のためになんか・・・」
シータ「金が必要なんだ!」
そのときにシータが抱える事情を知った、
シータはブラジルにある小さな孤児院に少ない年俸から寄付をしていた
その孤児院が地域の政策で取り壊しになってしまうこと
まだまだ発展途上国で財政も豊かじゃないことからの苦渋の決定
しかし、シータは自分が土地と建物を買い取れば守れる、
だから、その資金が必要だったのだ。
それを聞いたエルは
なんともエルらしい答えではあるが
想像通り、本戦出場のボーナスを全額、
その孤児院に寄付することを決めた。
並ならぬ闘志をまとった
二人の戦士が
緊急来日した。
see you next match.......



