2015年12月下旬に東京ビッグサイトで開催されたコミックマーケット89にて。
日向さん=「unity-chan!」(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン)ブース。
コミックマーケットが扱う領域は広義のエンタメ全般に拡がっていて、
(ジャンルコードの「評論」等を見ると、それがよく分かる筈です)
企業出展エリアでは、いわゆる「無縁企業」の増加がこれに該当するかも。
そんな中、コミックから派生したアニメやゲームは馴染みやすいジャンルで、
ゲームについては、パチンコ等を含めて長いコラボの歴史を踏まえています。
昨年の夏から4回連続出展となったユニティ・テクノロジーズ・ジャパンさんは、
ゲーム開発のインフラ及び付随する各種サービスを提供している米国の企業で、
主力サービスであるマルチプラットフォーム向け総合開発環境「Unity」で有名。
国内のゲームベンチャー企業を支援するプロジェクト「Unity Games Japan」で、
「Unity」を活用してゲーム開発を行う中小企業の現場をサポートしている様子。
あくまで一般のエンタメコンテンツファンを対象にしているコミケの出展では、
同社のマスコットキャラクター「ユニティちゃん」を主役に据えた装飾&展示で、
今回も、そのものズバリ「unity-chan!」というタイトルを掲げての出展でした。
「ユニティちゃん」は、開発者が自らのゲームに利用できるアセット(素材)で、
キャラによって同社の「Unity」が組み込まれている事を可視化する仕組みです。
ブラックボックス的な同社のサービスをゲームファン達にもPRできると同時に、
あわよくば、キャラクタービジネスにも結び付けば…という感じでしょうか。
出展位置は前回から大きく変わって、企業出展エリア全体の入口のすぐ傍ら。
企業出展エリアに最初に入る際は全員がここを通る事になるので非常に目に付き、
出展ブースも、独自に造り込んだテクノロジー系企業らしいブースに仕上げていて、
手作り感覚で構成したブースが圧倒的に多い企業出展エリアでは異色の存在かも。
更に、過去に見慣れた「ユニティちゃん」とは大きくテイストの異なるイラストが…。
今回の目玉企画として「ユニティちゃん」が音声合成システム「Vocaloid」とコラボ。
C89特別仕様「VOCALOID4 Library unity-chan!」スペシャルパッケージも登場して、
(市販のVOCALOID4対応Editorに組み込めば「ユニティちゃん」が歌ってくれます)
そのイメージビジュアルとして描かれたのが、ボカロバージョンの「ユニティちゃん」。
これまでの可愛い雰囲気からサイバーなイメージが加わったレアなバージョンで、
ブース全体に漂っているサイバーかつPOPな出展風景を更に強めていたようです。
こちらのブースでは「ユニティちゃん」のコスプレイヤーさんもお約束の存在。
過去の出展で幾つかのバージョンを目にしましたが、今回は「3Dユニティちゃん」。
ブルーとブラウンにオレンジを加えた、組み合わせが難しい配色パターンですが、
そんなミスマッチ感を上手くメリハリに繋げた、オリジナリティの高い仕上がり。
何となくファンタジー系のRPGに登場する可愛らしいモブキャラといった雰囲気で、
今回のブース前に立つと、テクノロジーテイストとのコントラストが際立ちました。
日向さんは夏コミケに続く起用で、ユニティさんの「顔」になりつつあるようです。