古い日記その壱 | 男の滑走路

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日々の出来事を徒然に・・。

会社がグループ全体に展開しているSNSに参加したので何を書こうかあぁだこぅだ思案しているうちにブログがご無沙汰になってしまいました。

圓楽師匠のことに触れたので、二週間前に下書きをしていた落語日記をアップしますね。

先日、立川志らくと柳家花緑という豪華ラインナップのふたり落語会「下丸子らくご倶楽部」@大田区民プラザ小ホールへ行ってきました。

この二人が出演して2000円ちょっとってのは本当にオトク。区民ホールだからキャパも少なめ、んでもって前売り券は完売、僅かな当日券を求め、道を急ぎます。

城南地区の下町風情あふれる下丸子駅を降りると、目の前に大田区民プラザがあります。少し大きめの区民集会所といった感じ。

息を切らせながら、「と、当日券ありますか?」とはっぴを着た係の女性に聞くと「あと数枚残ってますよ」と笑顔。ヨカッタ。

席を確保して(自由席なんです)、友人と合流後、一杯だけビール。寝不足だからか、はたまた、走ってきたからか、アルコールがすぐに効いてきます。

この下丸子らくご倶楽部、私が社会人になった平成4年から続いているそうで今回で数えること200回目。

若手の落語バトルの後、志らく師匠と花緑師匠のトークショウ。

話の中心は志らく師匠の近況。

まずは、やんごとなき理由で先月の下丸子らくご倶楽部を休んでしまった話から。

当日は人生を揺るがすくらいかなり切迫していた状況でありながらも終演間近にはこのホールに到着したようで、「休んでるのに何でここにいるんだ!」と来ている観客にバレないようアタフタする様子が何とも面白かった。休んだ理由は最後まで明かされませんでしたけど、一体なんだったんでしょう。

それから最近泊まった温泉宿でのこと。「立川志らく」って名前で予約して、仲居さんに「とても有名な落語家さんなんですってね、ちっとも知りませんでした」と言われて凹んだって話。

どちらもご本人がmixyにお書きになられてますが、こういった日々のことを面白可笑しく語るのは流石だなと。

志らく師匠にせよ、昇太にせよ、桃太郎にせよ、トークが旨い落語家さん(桃太郎さんはトークというより仕草)は噺も面白いんですね。

さて、花緑師匠。

お題は「野ざらし」。巧くて、そつがない、優等生。さすが、人間国宝五代目柳家小さんのお孫さん。落語界のサラブレッド。育ちの良さを感じさせる・・・って数え切れないほど言われてきてるんだろうなぁ。でも、やっぱりそう思ってしまう。もっと花緑師匠を聴きこまないと本当の良さがわかんないんだろうなぁ。

続いては今日のゲスト。モロ師岡さん。

司会をやるんだとばかり思ってましたが、スーツ姿で高座に上がり、やおら落語を始めます。

お題は「井戸一家のチャカ」。古典落語「井戸の茶碗(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E6%88%B8%E3%81%AE%E8%8C%B6%E7%A2%97)」を現代風にアレンジした作品。

説明はできないけれど、エラく面白かった。腹が捻じれるほど大爆笑だった。モロ師岡さんがこういう話芸を持っているとはねぇ。

モロさんのサラリーマン落語、もっと聴いてみたいなぁと思ってオフィシャルサイトを見ると、友人が既にBBSにカキコしてた。モロさんご本人からもレスがあってうらやましい限り。でも本当に面白すぎるくらい面白かった。

で、トリは志らく師匠。お題は平成4年の第一回に演じた「死神」。

んーー、表現力が豊か。噺も面白い。

ZAZEN BOYSの向井秀徳が下丸子らくご倶楽部で志らく師匠の落語を見て心動かされ、ライブでの対バンを申し込んだのもわかる。

志らくの落語にはパンクを感じる。ご本人のmixiの写真もグリーン・デイだし。

立川流の噺家さんは、もっともっと聴きに行きたいなぁ。次回は末広亭か、はたまた鈴本か・・・