税の弾性係数(Tax Elasticity)とは、課税によって消費量や労働供給、投資などがどれだけ変化するかを示す経済学の概念です。
■ 定義
税の弾性係数は、以下の式で表されます:
税の弾性係数 = (%変数の変化率)÷(%税率の変化率)
「変数」とは通常、消費量、労働供給量、所得、投資などを指します。
税率が変化したときに、どれだけ人々の行動(消費・労働・投資など)が変化するかを定量的に表します。
■ 例:消費に対する税の弾性係数
消費税が 10% → 12% に上がった(=税率20%増)
消費量が 100万円 → 95万円 に下がった(=消費5%減)
このときの弾性係数は:
弾性係数 = -5% ÷ +20% = -0.25
※ マイナス符号は、「税率が上がると消費が減る」という関係を表します。
■ 弾性係数の意味と分類
・弾性係数 > 1 :弾力的(税率の変化に大きく反応する)
・弾性係数 = 1 :単位弾性
・弾性係数 < 1 :非弾力的(税率の変化にあまり反応しない)
・弾性係数 = 0 :完全非弾力(税率が変わっても行動は変化しない)
■ 活用される場面
・税政策の設計(例:どの税が安定した税収につながるか)
・労働市場分析(所得税が労働意欲に与える影響)
・間接税(消費税・酒税など)が経済活動に与える影響の評価