会社に天敵がいて
文房具を補充するオバちゃんで
スーラって言うんだけど

ここ10年ぐらい
毎日のように因縁の対決だったの。

文房具注文に行っても
「自分でやれば?

私に関係ないし。」

とか言うの。


そうかー

気がつかなかったわ。

あなたに関係ないもんねー

なんで私自分でやらなかったのかなー!


いやいやいや

違うやん!


これ君の仕事やん。

私の仕事ちゃうやん!


みたいなノリツッコミ

を日々繰り返していたわけ。


でまあ

パンデミックになり

うーんと端折ると

スーラは自宅勤務に

私は通勤を余儀なくされたわけです。


で2年。


オーストラリアは

もう全て普段のまま。

感染者が減ったとかじゃないんだけど

逆に爆上がりなんだけど

気にするのをやめたというか

怖がるのをやめたと言うか。

もう統計も取ってないし。

コロナ?ああ風邪だよね

みたいなノリ


でさ


エレベーター

一緒になったのよ。

スーラと。帰りに。


で話しかけてきやがった。


それも結構フレンドリーに


「編集部(私の部署)は本当に

大変だったよね。」


「そうだね

でも私オフィスの方が捗るから

警察の許可を取ってでも

通勤した方が良かったんだよね。」


「でも本当に誰も入院することもなくて

良かったね。」


みたいな会話して


なんか和解。


私は去年の終わりぐらいに

頑張りが認められて

昇進したのね。


で今年もう一つ上のポストを

狙って希望も出してて


おそらくそのせいかもだけど

この人わかりやすいな

と思ったの。


なんかさ

昇進した途端

毎年来るイースターや

クリスマスの挨拶メールが

グループメールから

各課のマネージャーからの

個人メールに変わったり

本当に人って地位なんだわ

って色々考えさせられる一年でした。