国際フォーラムで講演してきました
先日、国際フォーラムにて講演してきました。
内容は「歯を残す為に今できる最新の方法」をメインとする話です。
会場は満員となり聴講している先生方もみなさん真剣な眼差しだったので
スピーカーの私もとても気合が入りました。
以下は、打ち上げパーティーです。
今後も歯が残せるよう日々研鑽していきたいと思います。
もっと詳しく知りたい方はこちらにアクセスしてみてください。https://www.whitecross.co.jp/articles/view/160/0
歯髄を残す
虫歯が深いので歯髄(歯の神経)を取とりましょう。
と言われた経験ある人は少なくないと思います。
しかし、安易に神経と取ってしまうとその歯の寿命が短くなってしまうので
できる限り神経は取らない方がいいのです。
虫歯が深い場合、その虫歯を削っていると神経がでてきてしまうことがよくあります。
このことを「露髄」といいます。
治療前に痛みがないことが条件なのですが、
露髄した場合(2mm以下)
①神経を残す
②神経を取る
のどちらかをDRは決めなくてはいけません。
一昔前までは私も極力残そうとしていたのですが
術後激痛がでて失敗(神経がしんでしまう)という経験を多々してきました。
ですから、露髄したら2mm以下でもほとんど抜髄を選択していました。
なぜそうしてきたか?
こちらの善意で神経を保存しても
その後、激痛が出て信頼関係を失い、藪医者のレッテルを張られるという痛い経験をした先生も多いと思います。
私もその一人です。
歯医者は評判が生命線です。
患者さんから
「痛くない歯を削られて、その後激痛が走り挙句の果てには神経を取られて、被せものにされて…。」
と批判されてしまうことがあります。
ですから
一昔は神経温存治療はギャンブル的な要素があったのです。
ただし、
ここ数年パラダイムシフトが起こり、私の臨床も大きく進化したのです。
現在、匠DCは痛みがない虫歯で
「歯髄を取る」
ということはほぼなくなりました。
(以下は可逆性歯髄炎までの話で、不可逆性歯髄炎は適応外)
1年前、DRボーゲン・DRトラビジェネットの講演をきいて以来
その術式を忠実に守ることで歯髄を取らなくても大丈夫ということがわかってきました。
そのお蔭で今年の抜髄(神経を取ること)症例は0本程度となりました。
(虫歯は深いが痛みがないケースのみです。)
教科書的には歯髄が2mm以上露出したら神経は保存不可能との判断ですが、
最先端の治療をしている先生方の話を聞くとその限りではないですし、私も臨床をしていてそう思います。
もちろんすべてのケースにおいて歯髄を残せるということではないので、過剰な期待はしないでいただきたいです。
(私はマジシャンではありませんので)
虫歯が深くて、
熱い物が凍みる・噛むと痛い等の症状がある場合、今でも歯髄温存は困難です。
(不可逆性歯髄炎)
歯髄温存療法には
間接覆髄・直接覆髄・断髄があります。
断髄は子供の幼若永久歯の根未完成しのみ適応でしたが
最近大人でも場合によっては可能となってきているのです。
ただ、成功するか否か(保存した歯髄が何年持つか)はまだまだ議論の余地がありますが、
一つのパラダイムシフトが起きたことは間違いないでしょう。
私はよく直接覆髄と断髄の間の「プチ断髄」なるものをしています。
これは髄角部のみ神経を取るイメージの断髄です。
私が勝手に「プチ断髄」と命名してしまったのですが、
この術式今のところすべて成功しています。
もちろん、これを実現するには顕微鏡がないと無理なことは言うまでもありません。
(プチ断髄は学問的にはそんな表現ありませんのでDRのみなさま多めにみてください)
今後これらの神経がいつまで生きていられるかは経過を追っていく必要はあります。
もちろん、短期間で神経が死んでしまった場合は全責任を負ってリカバー治療はしていくつもりです。
プチ断髄は、患者さんの年齢・キャラクター・モチベーション・協力度を加味し、
更に、神経が短期間で死んでしまう可能性を十分説明しそれを理解していただける方のみ行っています。
以上、歯髄温存治療はご理解ある患者さんのみの治療というのが現状です。
神経をできるだけ残したい患者さんは匠DCとマッチングすると思います。
今後も匠Dcは最先端治療ができるよう日々研鑽していきます。
と言われた経験ある人は少なくないと思います。
しかし、安易に神経と取ってしまうとその歯の寿命が短くなってしまうので
できる限り神経は取らない方がいいのです。
虫歯が深い場合、その虫歯を削っていると神経がでてきてしまうことがよくあります。
このことを「露髄」といいます。
治療前に痛みがないことが条件なのですが、
露髄した場合(2mm以下)
①神経を残す
②神経を取る
のどちらかをDRは決めなくてはいけません。
一昔前までは私も極力残そうとしていたのですが
術後激痛がでて失敗(神経がしんでしまう)という経験を多々してきました。
ですから、露髄したら2mm以下でもほとんど抜髄を選択していました。
なぜそうしてきたか?
こちらの善意で神経を保存しても
その後、激痛が出て信頼関係を失い、藪医者のレッテルを張られるという痛い経験をした先生も多いと思います。
私もその一人です。
歯医者は評判が生命線です。
患者さんから
「痛くない歯を削られて、その後激痛が走り挙句の果てには神経を取られて、被せものにされて…。」
と批判されてしまうことがあります。
ですから
一昔は神経温存治療はギャンブル的な要素があったのです。
ただし、
ここ数年パラダイムシフトが起こり、私の臨床も大きく進化したのです。
現在、匠DCは痛みがない虫歯で
「歯髄を取る」
ということはほぼなくなりました。
(以下は可逆性歯髄炎までの話で、不可逆性歯髄炎は適応外)
1年前、DRボーゲン・DRトラビジェネットの講演をきいて以来
その術式を忠実に守ることで歯髄を取らなくても大丈夫ということがわかってきました。
そのお蔭で今年の抜髄(神経を取ること)症例は0本程度となりました。
(虫歯は深いが痛みがないケースのみです。)
教科書的には歯髄が2mm以上露出したら神経は保存不可能との判断ですが、
最先端の治療をしている先生方の話を聞くとその限りではないですし、私も臨床をしていてそう思います。
もちろんすべてのケースにおいて歯髄を残せるということではないので、過剰な期待はしないでいただきたいです。
(私はマジシャンではありませんので)
虫歯が深くて、
熱い物が凍みる・噛むと痛い等の症状がある場合、今でも歯髄温存は困難です。
(不可逆性歯髄炎)
歯髄温存療法には
間接覆髄・直接覆髄・断髄があります。
断髄は子供の幼若永久歯の根未完成しのみ適応でしたが
最近大人でも場合によっては可能となってきているのです。
ただ、成功するか否か(保存した歯髄が何年持つか)はまだまだ議論の余地がありますが、
一つのパラダイムシフトが起きたことは間違いないでしょう。
私はよく直接覆髄と断髄の間の「プチ断髄」なるものをしています。
これは髄角部のみ神経を取るイメージの断髄です。
私が勝手に「プチ断髄」と命名してしまったのですが、
この術式今のところすべて成功しています。
もちろん、これを実現するには顕微鏡がないと無理なことは言うまでもありません。
(プチ断髄は学問的にはそんな表現ありませんのでDRのみなさま多めにみてください)
今後これらの神経がいつまで生きていられるかは経過を追っていく必要はあります。
もちろん、短期間で神経が死んでしまった場合は全責任を負ってリカバー治療はしていくつもりです。
プチ断髄は、患者さんの年齢・キャラクター・モチベーション・協力度を加味し、
更に、神経が短期間で死んでしまう可能性を十分説明しそれを理解していただける方のみ行っています。
以上、歯髄温存治療はご理解ある患者さんのみの治療というのが現状です。
神経をできるだけ残したい患者さんは匠DCとマッチングすると思います。
今後も匠Dcは最先端治療ができるよう日々研鑽していきます。