昨年中は大変お世話になりました.今年もよろしくお願い申し上げます.



さて休日を前後するといつもたくさん本を読もうとするわけであるが,今回は学術書ばかりであったのであまり進まなかった.一般向けだと最近は国際分散投資に関する本を結構読んでいて,そろそろ始めようかなと思っている今日この頃.マネックス証券の内藤さんの書いた本や,少々アウトローだと橘玲のものを読んだりした.

内藤 忍
内藤忍の資産設計塾―あなたの人生目標をかなえる新・資産三分法
内藤 忍
内藤忍の資産設計塾 実践編 ―自分も資産も成長する新・資産三分法


橘 玲
臆病者のための株入門
内藤さんの本はまえからちょこちょこ読んでいて,アセットアロケーションの重要性については理解していたつもりだが,橘さんのコメントをみるとちょっと違う見方がでていて意表をつかれた感じだ.分散投資の重要性については異論はないが,結局若い人は金融資産よりも相対的に自分自身の資源(人的資本)のほうが圧倒的に比重が大きいため,これを無視したアセットアロケーション理論は無意味!というのが橘さんの意見.これは木村剛さんの「発想法」にも概念が示されていた.
木村 剛
最新版 投資戦略の発想法
要するに自分を債権に見立てると,毎月数十万の利息を会社からもらっているということで,サラリーマンにとって自分とは年間何百%ものリターンを発生させる超優良資産ということになる.そうすると若い時分からは自身に再投資することが一番正当な使い方ということになる.

金融資産等については確かに複利の効果を上げるために早めに始めた方がいいに決まっているが,その効果が実のは最低でも10年必要である.ならばリタイヤしたあとの取り崩し資産として考えるのが適正であろう.以上の3人の書籍を読むと,

1 自分を磨け.
2 余るものを老後の資産に.

という順番になると思われる.



という理屈によって,昨年ギターを新調したことを正当化することに成功した...(?)