峰かと思った.

やはり1000万部超という威力はすごい.書店では平積みの山積みになっているし,ドラマも好調だ.ドラマのキャスティングもキャラがたっていてよい.レコード店のクラシックコーナーへ行くと関連のCDがこれまた山積みになっている.うれしいのはいままでクラシックを聴いたことな人が買っているのはもちろん,いわゆる「クラオタ(あえて注釈するまでもなく,クラシックオタクの略だ)」と人たちもタカビーになることなく買っていることだ.マニアックに攻めすぎず,かといって迎合的でないという線を絶妙に行っているからだろう.

なんといっても最初のテーマがベートーベンの7番である.いい曲だが知られていない.いわゆるクラオタの人も,がんばって6番くらいまでは聞いても,7/8はすっとばして9にいってしまうパターンが多い.もちろんここ7/8をすっとばすような人はクラオタの資格がないという反論はあるかもしれないが,やぼなのでやめてほしい.モーツァルトの2台ピアノもそうだが,すごく選曲がいい.ドラマでも本当にクラシックの音楽史か使っておらず,この強気の姿勢が非常に頼もしい.

このままなりふり構わずクラシック音楽の枠をどんどん広げていってほしい.もうほとんどの人がわかっているだろうが,いままでも,そしれこれからも,新しく価値ある音楽が生まれる確率は非常に低い.10年に一人の天才が現れて,だいたいそれで十分なのである.人生は短い.無駄な音楽を聴くくらいなら,時代の試練を生き残った古典を聞く方が本当はリーズナブルなのだ.表題の少年は入院患者であるが,「たばこはダメだよ」とやさしく言っておいた.



ただクラシックギターはオケにはいっていないので,注目度が上がる確率は2%くらいだろうか.