うふと数えてみたらこのブログも70エントリーを超えていた.1年とちょっとでそのくらいな訳だから,たいしたことはない.前から思っていたことだが,このまま細々とであれエントリーを続けて30年くらいたったらどのような構造体になっているだろう(もちろんサイバーエージェントがこのままアメーバを維持してくれたらの話だが).インターネットはインフラストラクチャーとしてその物理的な体積が非常に小さいし,原理的にはいくらでも小さくできるというのがこれまでの産業と決定的に異なる.したがって参加しやすいし,やめやすい.

原理的にIPを中心とするネットワークはデジタル信号のみを生み出す(IP上の遠隔操作でなにかをする,というのはネットワークに直近しているが外側のことだ).いずれビットがクウォンタムに変わることがあるにせよ,シグナルを喰って生きるわけにはいかない.結局人口増やすという観点から農耕に匹敵する文明上の発明はいまのところ存在しないが,鉄鋼業やIP「産業」はあるいはそれにつぐ革命になるのかもしれない.



わりとずいぶん続いたのは,「タグ打ち&アップロード」という手間がないという単純な理由による.やりやすい,つづけやすい,というのはニューテクノロジーの必須条件だ.素のままのhttpはいかにも扱いにくい.そういう意味でblogやSNSは現代的な「ぬるめの革命」として記憶されることになるだろう.