神々の集い | 海坊(インボウ)

海坊(インボウ)

魚達との一期一会を紹介しています

すんごいもん見てしまいました。

先週末に潜ったポイントでの事。
過去に30KgサイズのGT、20Kgサイズのカンパチ等々を目撃している超!大物ポイント。
外れた時の代償が大きいのであまり来ないけど(笑)

つまり全くの回遊魚ポイント。

本日のベストポイントではないにしろ、ベストタイミングを狙って朝早くから出かけ・・。

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潜ると遠くまで見通せる透明度は潮が当たっている証拠。

耳鳴り?

『くっ~~~ん、くっ~~~ん』

水中に入ると聞こえてくる機械音にも似た音
近くに工場があるわけでもなく、、
鳴り響き続けるその音に、暫くしてからやっと気付く。

『”ザトウクジラ”の鳴き声!』

そういえばこの時期、近くの海岸からブリーチングやフリーチングをしている越冬しにきたザトウクジラの姿を見た事があります。

近くにいるのだろうか?
一つ言える事は
”突然遭遇したら心臓が麻痺りそうだから俺の前には現れないでくれ”
ということだけ(笑)

鳴き声が海中に響き渡る中、食べ切りサイズのスジアラを狙って潜行中
視界端から、興味がてらどんどん近寄って来たのは
ここに居着いてる馴染みのメガネモチノウオ(ナポレオンフィッシュ)。
『よっ!』
と軽く挨拶を交わしつつ、穫ったのは勿論スジアラ。
『俺の餌をあまり穫らないでくれよ』
と(言ったどうかは知りませんが)去って行ったメガネモチノウオ。

さらに沖まで行きつつ、、

浮遊していたウミガメ3匹を見ていると
グイグイと近寄って来た1匹の大型個体。
ウミガメと思って眺めていると
気付いた時には時遅し、
・・大型の磯マグロでした!

慌てて潜るも、そそくさと通り過ぎて行ってしまった。。。

その後、コブシメを発見し
眉間を当ててキルショットで捕獲(未計測:7~8Kg?)。

水深20m程の沖沿いに戻っていった矢先

沖合から直角にターンしてやって来たのは体長2m程のサメ。
なんだかいつものネムリブカ(通称:ホワイトチップ、普段は大人しい磯のサメ)と様子が違うが
落ち着けと自分に言聞かせがら背鰭の先端の白い部分(通称の所以)を探し凝視。

『ホワイトなチップが・・、ない(涙)! てかすっごい口が尖っている(汗)!』

キュイーン、キュイーンと尋常ならざる敏捷性で
一目散に足下まで泳いで来たシャーク
そこ(底)から90°上方向に転換し一気にこちら(水面方向)に突進!

正にシャークアタック(涙)!

その矛先は、フロートラインに繋げられていたスジアラ。。

『ごめん!、俺の代わりに犠牲になってくれ!』

と必死で逃げながら見ていたら、
繋がったフロートラインを警戒したのか?
食べずに直前でターンし底に戻って行く。

一安心?

と思うも束の間、
再度急浮上したその矛先は

何と俺(涙)!

必死で銛先を向けつつも
『こんなの簡単にかわしちゃうんだろうなぁ。。さよならみんな、さよなら人類(古!)』

と思った直後、銛先を直前にUターン、
急滑降してそのまま沖合へと走り去った。

”いつか喰われるな(笑)”


潮も止まったので、エキジットしようと戻っていた水深15m程の場所
遠くから近寄って来た大型個体の群れはなんと、

推定20~40Kgの磯マグロ9匹!

大きな個体だと横幅だけで40cm以上!

自分の周りをウロウロ!

その圧巻の光景は正に ”神々の集い”

先ほど通り過ぎていった単独の磯マグロと違い、
通り過ぎずに周りをうろつくのは
集団心理が働いてる証拠。

『このパターン、間違いなく突ける!』

と思う程、心臓が爆音の如く鳴り響く!

底は砂地、隠れるような岩も近くになく
息も持ちそうにないので
中層で浮かんで誘う作戦(恥)!


潜行し、フロートラインが突如引っ張られても自分に引っかからないか確認しつつ
中層で射程に入るのを待つ
近くで見る巨大磯マグロの度迫力に
目が合っただけで心臓がはち切れんばかり!

数十秒も息がもたず、
それならと自分の真下を磯マグロが通り過ぎるのに合わせて強引に近寄る!
も、射程まであと1m!
というところで近寄りきれず。

そんなこんなしてるうちに徐々に消えて行った磯マグロ達。

突けなかったけどすんごいもん見てしまった・・

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本日の突果(写真なし)
コブシメ:未計測(推定7~8Kg)
スジアラ:1Kg弱


まだまだ、陸エントリーの素潜りに無限の可能性を感じた今回。

まだまだ経験不足で突くには及びませんでしたが(ただ魚に遊ばれただけ!?)

何だか不思議とまた会える気がしてなりません(鮫じゃないよ)。

『穫ったら一生自慢出来る思い出になるんだろうな♪』

なんて思うと、必ずや穫ってみせる! と思う今日この頃なのでした。