出会いは倫理学だった。
俺、メンタルめっちゃ弱い。
人一倍寂しがり屋で、人一倍人見知りする。すぐ諦めては物事から逃げる、バイトも続かない、人間関係リセットしまくり、結果一人が楽と酒に飲まれる。
ネットで、『人生疲れたとき』とか『死にたいとき』とか検索すると、人生哲学的なものいっぱい出てくるじゃん?あれ読んでるとなんかいつも心が楽になれたんだ。
だから興味本位で倫理学勉強し始めた。
まだまだ哲学とか立派な本は読んでないよ?倫理学初級な感じ。そこで衝撃受けたのが老子の《上善は水の如し》だった。あらゆるものに利益を与え、争わず、人の嫌うもっとも低い場所にいる、水のような生き方が最上の善ってこと。
そんな生き方できたら最強じゃね?って思った。真の強さってそういうもんだよなって、クズ人生歩んでた俺が本気で感じた。
ってか倫理学や哲学勉強したら、人生最強じゃんって思った。この先生涯一人でも、倫理学や哲学勉強したら報われるような気がした。自分が死ぬとき『俺の人生の答え』が分かってる気がした。
なのに、勉強し始めて最初に読んだのがアリストテレスで、俺はまた悩むことになった。心を楽にしたくて読んだのに、なんで人生について一層悩まされんだよ…
《人間は本性上、ポリス的な存在だ。》
各自が自己の本性に気づき、共同体という他者との関わりのなかでこそ、よく生きることができる。つまり孤独な生活においては、生きることができても、よく生きることは不可能なんだって。自分の存在をはぐくむためには他者の承認が必要なんだって。
俺のこと全否定かよ…
ワクワクしながら勉強始めたのに、初っぱなから心が曇りだした。
そんな生き方、できんのか?俺…。