先日関東で一番早いだるま市をご紹介しましたが、だるま市といえば1月1日の新年早々に開催される「高崎だるま市」が有名ですね。

「毘沙門天大祭だるま市」、「深大寺だるま市」と並び、「日本三大だるま市」と呼ばれています。

 

にっぽん折り紙】の群馬県は、「高崎だるま」のデザインです♪

にっぽん折り紙:10群馬 だるま)

 

高崎だるまは、群馬県高崎市で2百年余りの歴史ある、伝統工芸品です。

 

【高崎だるまの歴史】

高崎のだるま作りは、今から二百十数年前、豊岡村の山縣友五郎が始めたとされています。

 

稲の収穫や麦蒔きが終わった、秋から翌年の春にかけて作られていました。当時は色塗りに使う材料が簡単に手に入らないなどの理由で、生産量は少なかったそうです。

 

1859年の横浜港の開港で、海外からスカーレットという赤の顔料が輸入されるようになり、だるまの生産が盛んになっていきます。

 

徐々にだるまの作り手が増えていき、1909年ころには18軒になりました。現在では72人の職人が伝統を継承しています。 

(高崎市「高崎だるま(R)の歴史」より)

 

画像は高崎だるま市「昨年の様子」より

 

【なぜだるまは赤い?】

だるまの広まりは、江戸で疱瘡(天然痘)という病気が流行したことに由来します。

 

当時の庶民は病を恐れ、しばしば願掛けを行っていました。

 

赤いものが邪気を払うと信じられていたため、赤く塗られただるまが疱瘡除けとして求められるようになりました。

 

流行時には、子どもの枕元などに置かれていたと言われています。(高崎市「高崎だるま(R)の歴史」より)

 

 

「高崎だるま」は、別名「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれています。

 

眉毛は鶴、鼻から口ヒゲは亀を表現しているためだそうです。お腹には「福入」、両肩には「家内安全、商売繁盛、大願成就、目標達成」などの願いを込めて金文字が書かれています。文字が書かれているだるまは全国的に見ても珍しいそうです。

画像は高崎市「高崎だるま(R)の歴史」より

 

また、「七転び八起き」と言われ、いくら転がしてもすぐに起き上がります。重心が安定した形は心の持ち方を示し、どんな困難にも対処できる落ち着いた心と忍耐力を表しています。

 

 

高崎だるま市には、毎年30万人以上の来場者が訪れるそうです。

 

厳かな新年も良いですが、初詣をかねて、賑やかなだるま市に出かけてみてはいかがでしょう?

画像は高崎だるま市「昨年の様子」より

 

高崎だるま市

 

開催日時:平成31年1月1日(祝)、2日(水)

午前10時~午後4時

 

会場:高崎駅西口の駅前通り

(詳細地図は下記HPをご確認ください)

 

HP:http://takasaki-darumaichi.com/

 

 

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