今回、京都を取り上げて、約2週間。お付き合いしていただいて、本当にありがとうございました。今日は、その最後として、南禅寺を取り上げようと思います。なお、この後は、予定としてインタビューを年末から年始に向けて掲載する予定です。

当ブログは、「和紙はお好き?」というショッピングサイトのブログですが、実は、商品の紹介よりも、色々な方のインタビュー、旅行、美術館巡り、グルメ、それと和紙の産地の紹介など、普段、簡単には接することができない日本の文化にハイライトを当てています。

 

南禅寺は、京都五山、鎌倉五山の上におかれている別格の寺院です。臨済宗南禅寺派の大本山です。ちなみに、京都五山とは、一位から天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺という足利幕府が定めた禅寺のヒエルキです。一方、鎌倉五山は、一位から建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄明寺と、こちらは、鎌倉時代に北条時頼が臨済宗の中でヒエルキーをつけたものです。

 

南禅寺を有名にしているのは、五山の上にある別格の寺院ということだけではなく、その雄大な山門、周りに点在する湯豆腐の店、疎水を運ぶ水路閣、そして哲学の道の起点(終点)ということではないでしょうか。

巨大な山門は、上の階に人が登れます。観光客で賑わっています。

 

一方、入り口は、割とおとなしい。

そして、広大な庭。

なお、ここ南禅寺は、ワンコたちが入れます。

実に、おおらかなお寺です。さすが、別格!

ここの良さは、この広大な中央部分を歩いている限り、入場料が無いことです。

塔頭については、全部が全部見れるわけではないですし、それなりに、入場料は払わないといけないようです。

そして、昨日も紹介しましたが、敷地の右奥を通っている琵琶湖疎水の水路閣。

琵琶湖疎水というのは良く耳にすることばですが、

琵琶湖の水を京都に運ぶために、明治時代に行われた土木工事です。

滋賀県大津で取水された水は、飲料水、水力発電、灌漑用水などとして使われ、

以前は、船を通すほどであったそうです。

水路閣の下は、映画やドラマの一風景としても良く使われています。

この水路閣を南禅寺の敷地を通すことには、相当反対もあったとのこと。

確かに、禅寺の敷地にはそぐわないものだったのでしょうが、

できてから100年以上も経った現在では、逆に、趣きがあります。

こういう新旧の共存というのが、京都という町の魅力の一つ。

建てる時に猛反対の起こった京都タワーも、今では、町の風景に溶け込んでいるのかもしれません。

 

さて、これで、今回の京都の特集は終わります。次回、京都に行くときは、市内だけでなく、

もう少し足を広げて、普段行かない京都をカバーしてみようと思います。早くて、来年の4月ぐらいでしょうか。