数年前、着付け教室に通っていた時の物。
浴衣だけ手元に残し、他の着物や帯、草履やバッグ類を思い切って買い取りに出しました。
正絹の誂えでないとダメと着付けの先生に言われながらも、リサイクルショップや通販で買った着物と帯で練習していました。
私以外のお姉さま達は、みんなすごい着物をお持ちで。
今思うと、私は相当図太い生徒でしたね。
まぁ、正絹は確かに練習し易いんですが、気軽に買える身分じゃないんだもの。
この教室、公民館のサークル扱いなので月謝が2000円と格安で、色々売りつけられることもなく。
先生は私以外には優しいし。
ええ、人並み外れて覚えの悪い私を見放さなかった先生には感謝してます。
劣等生の私でも2年ほどお稽古していたら、子どもの卒園式や入学式に自分で着物を着ることができました。
良い思い出です。
着付けはいわゆる「元が取れる」貴重なお稽古でした。
美容院で頼む着付け料金を考えたら、本当にお得です。
そんなこんなで、何だかんだで着物と帯が増えてゆき、タンスからはみ出す様に。
着物って着始めると増えるんですよ、何故か。
この三点は気に入っていたので悩みました。
こんまり風にトキメクかどうかなら、まだトキメクし。
畳めば大して嵩張らないし。
着物と帯ってコンパクトなんですよね。
でも、これを着るには
専用下着、長襦袢、半襟、帯揚げ帯締め、帯板、帯枕、足袋、草履、バッグ、和装コート、部分ウイッグ…
うんざりするような量の小物類を持ち続けなきゃならない。
クリーニング代も高いし。
何年も迷っていましたが、手放すことに決めました。
お正月に和服を着たい気持ちになったら、一万円代のポリエステル着物のフルセットでも買えば良いかな、と。
着物文化が廃れたのは、高価なことに加えて着るために必要な物が多すぎるのと自宅で洗えないってのが大きいと思います。
気軽に着られたら良いのにね。

