雑誌に、スポーツクラブの広告が載っていた。

見るともなしに見ていると、2歳の息子がお腹のぜい肉を掴んでいる写真を指して

「これ、かーちゃんのお腹?」

と聞いてきた。

夫は震えながら笑っていた。
子どもがぐずっているとき、

「泣いていいよ」

とよく言います。

いいよ。泣いていいよ。嫌な気持ち、全部出しなよ。

ずっと抱っこしてるよ。

低めの穏やかな声で、ゆっくり伝えると、

一瞬わんわん泣いて、出しきって

それからゆっくり立ち直っていってくれている気がします。

泣いていいときばっかりではないけれど

いつもいつもこらえてなくてもいい気がします。

他の人が「そんなことくらいで泣くな」と言うのを聞くときもあるけれど

私たち大人にとっての「そんなこと」と

子どもにとっての「そんなこと」は

果たして同じ重さなのかなぁと思います。

悩みを相談するだけでも心が軽くなるなら

思いっきり泣くだけでも、心が軽くなるんじゃないかな。

子どもが泣いてぐずらなくても、自分の気持ちを言葉で言えるようになるまでは

「泣いていいよ」

でいけたらいいなぁと思っています。