家族草子とは森さんの短編小説を元に家族をテーマとした劇で、2012年から続けられ東京だけではなく、地方公演もされていて、毎年新作を上演しているみたいです。
舞台「女女女の女」で知った丸山奈緒さんが出演されると言うので、観に行ってきました。
一風変わった朗読劇と聞いてましたが、朗読劇じたい初めての体験ですので、どこが、どう一風変わっているのか分かりませんでしたが、一般的な朗読劇とは動きがないらしいですね。演者が椅子に座って朗読するのに対して、家族草子では本は持ってますけど、演者は空間を移動します。それと朗読に合わせてギターの生演奏があります。朗読劇の枠にとらわれない家族草子は家族草子と言うジャンルのものって感じです。
朗読劇って不思議な感じですね。アニメのアフレコしているところを見せられている感覚ですかね、私的には。
それと朗読、本を読む訳ですから、そこには、主人公なりの心の内面も書かれている訳で、その部分も当然読みますよね。
「私はその時こう思っていた」みたいなところです。
普段の舞台なら、そう言う気もちを演技で表現しろとか言われる部分ですよね。
それを前もって伝えて(読んで)しまってからの演技って、役者さんは難しくないのかなどうなんだろ?って思いました。
野球に例えるなら、(なぜ野球)ゲッツー取りたいので、ショートゴロ打たせたいので、カーブ投げますって宣言してカーブ投げる様なもの。
注文通りに引っかけてショートゴロ打ってくれれば良いけど、狙いすましてホームランなんて事もあるわけで。
演技の狙いが決まっている分、その感情の芝居が出来ているか、出来ていないか観客も分かる訳ですから、俳優さんには厳しい舞台なのではと思いました。
丸山さんは、2作目の「かたくなな結び目」の主人公のヒロインを演じられてました。
少女期から大人まで仕草や表情、そして何より声ですよね。トーンや口調を微妙に変えて演じ分けてました。次はどんな役を演じるんだろうと、楽しみな面白い役者さんです。
家族草子は既に今年中のスケジュールが出てます。地方公演もあります。この機会に一度御覧になったら如何でしょうか。