こんにちは
 
グラフィックデザイナーの金田です。
 
今回は、
 
同人誌で利益を出す人が必ず使っているのはコレ…!?知らないと損をする意外な真実。
 
について、お話していきたいと思います。
 
その「正体」はなんでしょうか?
 
 
 
それはズバリ!
 
利益計算」です。
 
 
うわ…」と思って、ページを閉じようとしたあなた
 
ちょっと待ってください!
 
これには理由があるんです。
 
 
 
なぜ同人誌で「利益計算が必要」なのか?
 
 
後程、具体的数値を含めて解説しますが、
 
 
その理由は、
 
普通に同人誌を発行すると、99%赤字になるから
 
 
です。
 
 
最低限の「印刷方法と印刷コスト、販売単価の知識」を、頭に入れておかないと、
 
 
毎回、大量の在庫を抱えながら、同人誌即売会を後にする苦痛を味わう事になります。
 
でも調べるのも結構手間だし、そんな時間があったら原稿のクオリティを上げたいですよね。
 
わかります。
 
 
ですので、今回は同人誌即売会3種の神器である、
 
コピー本」、「オフセット本」、「オンデマンド本」の三種類の
 
 
制作単価、販売単価を比較しながら、
利益化するのに必要な、具体的な部数など、わかりやすく解説していきたいと思います。
 
これを知る事によって、あなたの「人気絵師になりたい」という「」は、
より具体的な「目標」となり、「現実味」を帯びてきます。
 
 
印刷料金については、同人誌印刷会社によってばらつきがある為、
 
今回は同人誌印刷で有名な「ねこのしっぽ」さんの料金表を参考にお話を進めます。
 
 
めに 同人誌の販売相場
 
まず、初めに同人誌の販売相場について。
 
他ではあまり触れていませんが、基本的には
 
オフセット本 一冊相場400~500円(ページ数、人気度、仕様によっては1000~1500円)
オンデマンド本 一冊相場300~400円(ページ数、人気度、仕様によっては500円~1000円)
コピー本 一冊相場100~200円(ページ数、人気度、仕様によっては300円)

という印象です。
今回は最も一般的な販売価格である、
 
オフセット本 一冊500円
オンデマンド本 一冊300円
コピー本 一冊100円
 
として話を進めていきます。
 
 
印刷部数についても、
オフセット印刷の最少印刷部数の30部ベースで話を進めます。
 
以上をもとに、簡単に利益換算シミュレーションしていきましょう。
 
 
1. オフセット本の利益計算
 
オフセット本で30部の場合 製作費3万円=(一冊単価1000円)
それを400~500円で売るわけですから完全に赤字となります。
 
オフセット本で30部を500円ですべて売り切っても1万6千円の赤字となります。

ですから、
少部数でオフセット印刷100%赤字と覚えておきましょう。

 
極論、一冊1000円で売れば±ゼロにはなりますが、
 
はっきり言って同人誌初心者が1冊1000円単価で売るのは、
99.9%不可能なので避けましょう。

1000円以上の単価人気絵師でも苦労するレベルなので、
本当にオススメしません。
 
ただし、オフセット本は印刷部数が多くなると利益率が高くなるので、
ガッカリせずに、このまま読み進んでいただきたいです。
 
具体的には、後述いたします。
 
2. オンデマンド本の利益計算
 
対して「オンデマンド印刷」はどうでしょうか?

オンデマンド本で30部の場合 製作費1.5万円=(一冊単価約500円)
それを300~400円で売るわけですから、若干の赤字になります。

オンデマンド本で30部を300円ですべて売り切っても6千円の赤字となります。

 
お気付きになりましたでしょうか?
 
30部ベースではオフセット本、オンデマンド本共に
すべて売り切っても、必ず赤字になります。

これは、必ず覚えておきましょう。
 
3. コピー本の利益計算
コピー本ですが、「オールモノクロで16p、コンビニ小冊子印刷」という前提でお話します。
 
この場合、製作費2400円(一冊単価80円)で、
これを100円で売るわけですから、100×30-80×30で600円の利益が出ます。
 
一冊200円で販売できれば、200×30-80×30で3600円の利益
 
販売部数30部で利益化を目指すなら、コピー本が最適という結論に至ります。
 
以上の内容が、
 
「同人誌即売会は趣味の場。」「採算は度外視」と言われている所以なんですね。
 
「じゃあ初心者は、コピー本一択じゃね?」
と思うかもしれませんが、あくまでこれは印刷部数30部の場合です。
 
重要なのはここからです。
 
後に、「オフセット印刷」、「オンデマンド印刷」での、利益化する最低印刷部数ですが、
 
オフセット本の場合は、利益化最低部数68部です。
 
ねこのしっぽさんの印刷単位が、50部の次が80部のため、
 
80部刷って、全部売り切れば、
500円×80部=40000円-印刷料金約34000円= 約6000円の利益
 
となります。
 
オンデマンド本の場合は、利益化最低部数65部です。
 
この場合も、80部刷って全部売り切れば、
300円×80部=24000円-印刷料金約19000円= 約5000円の利益
 
となります。
 
オフセット本、オンデマンド本で利益を出すには、
 
頑張ってクオリティを上げ、販売単価を上げるか、そうでなければ、
最低でも、65部以上の販売が必須という事になるんですね。
 
利益化可能部数思った以上に多くてビックリしたのではないでしょうか?
 
 
しかし逆に言えばこの部数以上売る事が可能になれば、
 
毎回必ず利益が出るという事です。
 
 
↓参考までに、100部以上販売した場合の利益について紹介します。
 
100部売った場合は、
オフセットで1万5100円の利益、オンデマンドで9400円の利益
 
200部売った場合は、
オフセットで5万9400円の利益、オンデマンドで3万2500円の利益
 
500部売った場合は、
オフセットで19万1100円の利益、オンデマンドで10万300円の利益
 
どうでしょうか?
 
人気絵師になった暁には、これら全てが手に入ります。
 
 
とめ
 
いかがでしたでしょうか?
 
同人誌で利益を出すには、コピー本でリスク回避の堅実ローリターン運営か、
もしくは、オフセット本68部以上、オンデマンド本65部以上の販売が必要なんですね。
 
 
「現在、コミックマーケットに出店する同人サークルは3万5千サークル。
しかし、このうち黒字サークルは1割に過ぎず、6割以上は赤字で会場を後にしている」
 
という噂が、かなり現実に近いという事がお判り頂けたと思います。
 
周りを見ても、65部以上売っているサークルというのはなかなか見ないですよね。
同人誌で利益を出すのは、それだけ難しい事なのです…。
 
 
普通にやっていても65部以上売るにはかなりの時間と労力がかかります。
 
5年以上毎回活動していても赤字」ですというサークルも珍しくありません。
 
 
ですから、
 
デザインと集客テクニックを身に付けて、人気絵師になるのが一番早いんですね。
 
 
出来たら苦労しねぇよ
 
という声が聞こえてきそうですが、
 
私の友人同人作家A氏も利益化して、生活していますし、
私自身も、デザイナーとしても同人作家としても利益が出ているわけですから、
 
このブログを見ていればそのきっかけは作れると思います。
 
ですから、「赤字はイヤだ!」と思う方は、
 
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後悔させませんから。
 
そして人気絵師への階段を駆け上がりましょう!!
 
 
では、長くなりましたが、以上!金田でした!まったね~!