初日だけど、いらいらすることを書いてしまうよ。

 

愛がなんだとかいうやつが大嫌いだ。

愛は言葉では表せないから愛なんだろ。
愛が足りないだとか、愛を知らないだとか、
愛がないから世の中が危なっかしいだとか。

愛はあなたが言うほど簡単なものではないし、
単純なものではないし、
あからさまなものでもない。

あなたの言う「愛」がどんなものなのか、
今すぐこの場で説明してほしい。
愛は説明的なものではないから、
そんなことは出来はしない。

そのことを知ってるから、恥ずかしげもなく愛を語るんだろ?
誰も明確に否定もできないし、肯定もできない。
そこにつけこんで、気持ちよくなってる。

自己満で世界が救えたら、本当に簡単なことだね?

そういわれた瞬間に不機嫌になって自分を守って、
次の瞬間には世界を守るとか言ってる。


頭悪すぎてついていけないよ。


僕らが求めていたのはそんなものではない。
愛の不在も知っている。
真理の不在も知っている。
無いものを当てにするわけにはいかない。
それでもなお、僕たちは生きていかなければならない。
安っぽい愛だとか、真理だとかどうでもいい。

心理を勉強してる貴方がたは、これを「逃避」とか「昇華」とか言うのだろうね。

心理学なんてただの傾向だからね。
しかも人間の傾向に名前をわざわざ与えただけの本当に愚かな営為だと思う。
人間的社会学。
正しいことなんてどうでもいい。
人がどうあるのかだけを見つめた学問。
人がどうあるべきかとか、どうあればいいのかとか、
僕らが本当に知りたいものには何も答えをくれない。

人とある程度の距離を置いて、
テレビの批評家のように僕らに病名を与える。
10分間だけの診察で、少しだけの安心をもたらす薬品を処方する。

これが心理学だ。

君たちが何に熱中しているか分かるだろ?
そんなもの、僕らの救いになんてならないし、救ったと思われても困る。
君らが思うほど人間が単純ならば、こんなに世界は混沌としていない。


愛していると見せかけて憎い。
希望に満ちているようで絶望に落ちている。
未来が見えるようで過去に捉われている。


それが人間の在り様でしょ?
そこから目を離してはいけないよ。
漫画みたいな愛だの希望だのに目を捉われて、
僕らを置いていかないでよ。


全ての表現者たちに言いたい。

本当に、僕たちを救いたいなら、

愛への憎悪を歌ってくれ。
希望の絶望性を描いてくれ。
未来の不可逆性を唱えてくれ。

もうね、ただの娯楽にお金や時間を使いたくないんだ。
そんな余裕もないし。


そんな気分。そんな夜更け。
朝を迎えたくないと思う夜は、いくらでも明けていった。

まとまらない気持ちを打ち明けるくらい許してくれ。