1匹でも多くの動物・ペットの命を救うためのブログ -3ページ目

老人に生きる力を与えた犬の愛

さて、本日も動物の力についてのお話しを書きたいと
思います。

--------------------------------------------------------------------
その老人は、介護施設の中でいつも孤独な時間を
過ごしていました。

決して仲間外れにされているわけでもなく、人々の輪の中に
自分から交わろうとはしないのです、

老人がこの介護施設に入所したのは、長年連れ添った
伴侶を脳溢血で亡くしてからのこと。

かつては一流の庭師として働いていました。

ところが、不慮の事故によって右手の自由を失ってから
人生は下降線をたどります。

また、入所と同時に開始したリハビリも思う様な成果が上がらず、
老人の右手は全く動く気配がありません。

そして、老人は全く効果の上がらないリハビリなどやらない!
と言って投げだし、次第に心を閉ざしていったのです。

そんな時、犬を連れて老人介護施設の慰問を行うボランティア
が訪れたのです。

施設では、かつて犬を飼ったことがある人は慣れた手つきで
犬を抱き、初めて犬と接する人は恐る恐るではありながらも
小さな命に笑顔で触れていました。

老人が姿を見せたのはそんな時でした。

ボランティアの女性が老人に「如何ですか」と、マルチーズの仔犬
を差し出しました。

一瞬老人の顔に喜びの顔が浮かんだのもつかの間、踵を
返して無言で立ち去りました。

その時、車いすに乗ったご婦人が「あの人は右の手が動かないんですよ。
犬を抱きたくても出来ないんです」とボランティアの女性に教えてくれました。

そこで、彼女は老人の部屋に仔犬を連れていったのです。

「あの....抱っこする必要はないので、どうぞこの仔を撫でて
やって下さい」

しばらくすると老人は躊躇しながらも左手を差し出し、仔犬の
頭を撫で始めたのです。

暫くすると慰問の時間が近づいて来たので
「また来ますね」と老人に告げ、部屋を出ようとした時です・・・

「あの・・・・その仔犬を一度だけ抱かせてもらえませんか?」
と老人が言ったのです。

彼女と施設の人は思わず、顔を見合わせてしまいました。

「どうぞ、この仔を抱っこしてあげて下さい。」と言い、

老人にゆっくりと仔犬を手渡そうとした時、なんと老人の右手が
動いたのです。

そして、老人は、仔犬を両手でしっかりと抱きしめ、顔には次第に
笑みが広がっていきました。

長い間、塞ぎこんでいた老人に再び笑顔が戻ったのです。

その後、施設の方の話によると右手が動いたのは、あのひと時
だったと言います。

しかし、その後老人はリハビリを再開したと言います。

今度会った時は、もっと強く、もっと長く、仔犬を抱きしめていたい・・・・

そんな思いが今の老人にとって心の支えとなっているに違いありません。

(転載先 訓練犬がくれた小さな奇跡 朝日新聞出版 )
--------------------------------------------------------------------
皆さん、如何だったでしょうか。

動物によって如何に人間が支えられているか。

動物によって如何に人間が変われるか。

玩具感覚、ブランド感覚でペットを飼っている方々
もっと、もっと動物と向き合って下さい。

貴方の前にいるペットは、
貴方のことをずっと、ずっと支えてくれてます。
貴方に色々なことを与えてくれます。

ペット、動物の力は無限大です。

人間の都合の良い、勝手な行動は辞めましょう。

訓練犬がくれた小さな奇跡

本日も最後までお読み頂き誠に有難う御座います。
※より、多くの人に読んでもらい、考えてもらいたいと思ってます。
もし、よろしければ下のTwitterボタン、いいねボタンのクリックを
お願いします。