「2」ってナンバリングはしましたが〜
続くのかは不明(笑)
続くとしたら・・・イチャ〜かな?
今、コメントが承認制になってるのですが〜
しばらく、承認制をやめます。
コメント入れたら、すぐに表示されるようになります。
☆★
オートロックの扉の中に入ると、緊張が少し解けた。
エレベーターの扉の中に入って、また少し解けた。
扉をくぐるたびに二人の間にあった緊張が解けていく。
翔くんちの玄関の扉をくぐった。
シャツを掴んだままの僕の手に翔くんの手が重なった。
雨でちょっと冷えてたけど・・僕の手よりは温かくて。
その温かさに気が緩んで、手から力が抜けた。
緩くなったその手の指の間に翔くんの指が入って来て。
二人の間の緊張が解けて・・・また違う緊張が生まれた。
「あなたに・・・触れてもいい?」
翔くんの顔が少し哀しそうで。
僕がこんな顔させちゃってるんだ・・って。
じんわりと目頭が熱くなる。
ごめん・・ね。翔くん。
熱い固まりが目から落ちないように、目を閉じたけど・・・・
こらえ切れなかった。
翔くんの手に力が入った。
俯いた僕の顎がくいって持ち上げられて。
目を開けたら・・・歪んだ視界に歪んだ顔の翔くんの顔が見えた。
こつん、って額同士がくっついた。
僕の手に指に触れる翔くんの手の動き。
宝物を扱うみたいにそっと動いて。
指と指が自然と絡み合った。
「あったかい・・ね」
どちらからともなく漏れた言葉。
翔くんと僕。
同じような表情してる。
同じこと感じてたのかな?
そっと触れたキスは涙の味がした。