仕事中に妄想したくなったんですよね〜
ちゃんと仕事しなさい!と、言われそうですね(笑)
タイトルは黄色い涙のサントラから。
どうせなら雨つながりで。
虹のカケラ 〜no rain,no rainbow〜 の間?
☆★
「あ・・・ごめっ」
慌てたように翔くんが僕の手首を離した。
ほんの短時間、翔くんに掴まれていた手首が熱くなった。
反対の手で手首に触れた。
触れても全然他のところと変わらない。
それなのに・・・・掴まれていた手首が熱かった。
「帰ろう」
翔くんはクルッと僕に背中を向けた。
拒絶・・まで強いものじゃないけど・・・
僕が寄っては行けない感じがしてて。
泣きたくなった。
最初に拒絶したのは僕なのに。
翔くんも・・・こんな気持ちになったのかな?
歩きだした翔くんの手が軽く揺れる。
その手に触れるのは・・・怖かった。
触れた途端・・・振り払われたら・・・どうしよう。
手を伸ばしかけては・・・ためらって。
ひらり・・と翻ったシャツをそっと手の中に握りこんだ。
翔くんに気付かれないように、動きに合わせて。
それでも歩いている間中、気付かれないようにするのは難しかった。
クンってシャツに力がかかった。
翔くんは僕がシャツを握ってるのに気がついた。
信号待ちで立ち止まったときに、僕を振り返った。
嬉しそうに微笑んでくれていた。
僕はその顔にホッとして。
また泣きそうになった。