髪の毛はちゃんと洗わないと。
整髪料使ってるし。
ちゃんとしないと・・・毛髪の危機が!
顔もメイクしたからちゃんとしないと肌が荒れるし。
汗もかいただろうから、体も洗わないとあせもができたら困る。
椅子に座りながらも、時々、体がグラグラ揺れてる。
朝早くからリハのために会場入りしてるんだもんね。
自分の体で翔くんのことを支えつつ。
大急ぎで洗った。
「翔くん?もう、上がろ?」
お湯に浸かったまま、本格的に寝ちゃったら・・・・
さすがに引き上げられない。
手を引いてなんとか洗面所まで連れてくる。
バスタオルでざっと水気を取って、腰に巻きつけた。
そのまま、ベッドまで連れていった。
座らせると、体がグラグラ。
髪の毛をタオルで拭いたところでもういいか、って諦めた。
「翔くん、もう、寝よう?
うつぶせで寝れる?
足のマッサージしてあげるから」
翔くんは、ん、と、分かったのかどうなのか?
僕がベッドに引き上げて、翔くんもノロノロと手足を動かして。
ベッドの真ん中に俯せた。
パジャマ着せてないけど。
夏だからいいよね。
翔くんが買ってきてみんなに配ったボディクリーム。
手に出して、広げる。
翔くんのふくらはぎに塗りつけて。
マッサージ。
ちゃんとした先生にやってもらうほど、効果はないだろうけど。
やらないよりは、明日の朝、マシだろう。
普段日に当たらないから、翔くんの脚は真っ白。
男っぽいすね毛はあって、引っかいた痕とかもあるけど。
触り心地はいい。
「ん・・・・さとしくん・・・きもちいい〜」
両脚の後は、腰。
翔くんの太もものところに座って、腰の辺りをマッサージ。
あ・・・・翔くん、腰にもひっかき傷がある。
パンツのゴムがあたるとこかな。