サトシの夜の寝かしつけは俺がしないと眠らない。

だが、一回寝てしまうと、夜泣きもなく、朝までぐっすり眠る。

なので、夜は保育士に任せて、智くんの部屋に戻れるようになった。

 

サトシの生活リズムはうまく作れている。

寝かしつけをしても、まだ21時前。

智くんはまだ入浴前。

最近、また、一緒に入浴できるようになった。

 

 

 

「翔ちゃん・・仕事、落ち着いてきたの?

一時期すごい忙しそうだったよね?」

 

「そう。ちょっと落ち着いたね。

智くんには、我慢させちゃったけど・・・」

 

「ん・・・いいの。全部僕のためなんでしょ?」

 

「そう・・全て・・・智くんのため」

 

智くんは嬉しそうに笑った。

少しだけ伸びた爪が俺の頬を引っ掻いた。

 

「爪・・・切らなきゃね?」

 

「・・・今はそんなこといいでしょ?」

 

半開きの口唇を塞いだ。

何回か、ついばむように合わせた。

 

 

「また・・・忙しくなるの?」

 

「うーん・・・

先の状態が読めない状況だから、はっきり言えない。

また、昼間に細切れにしか戻って来られないこともあるかも」

 

「そっか・・・・」

 

伸びた爪がまた俺の頬を引っ掻いた。

 

 

「ね?翔ちゃん。

セ ッ ク スしよ?」

 

 

お湯がぴちゃっと跳ねた。