応募者数は10人程度と考えていた。

小さい会議室のような場所で充分と考え場所を確保していた。

だが、思わぬ数の応募があり、当初予定していた場所では手狭。

慌てて場所のセッティングを変更することとなった。

 

 

受付では持ってきたもらった履歴書を回収。

それと同時に面接に先立つ説明会の内容を外に漏らさない。

という、誓約書を書いてもらう。

その後、当LSLのパンフレットと論文の抄録を渡し会場内へ。

 

 

報酬がそこそこだからなのか?

若い・・・学生からちょっと抜けだしたような。

フリーターか?というような女性が多い。

中には、年齢制限ぎりぎりじゃないか?

もしくは・・・超えてるんじゃないか?という人物もいる。

 

みなパンフレットをめくり、読んでいるようだ。

だが、業務内容はパンフレットを読んだだけではわからない。

配布したパンフレットは職業体験に来るような中学生向けとなっている。

詳しい研究内容はもちろん掲載してない。

それらは、パンフレットと同時配布した、研究員の論文の抄録でわかる。

専門分野すぎて、読んで理解できるような人材はここにはいないだろう。

 

 

 

会場はしだいにざわめきが大きくなってきた。

パンフレットに一通り目を通して、なんなのか?

と、ざわざわしているようだ。

 

 

マイクを持って、規則正しく並べられた椅子に座る女性たちの前に立つ。

 

 

「本日の面接にお越しいただき、ありがとうございます。

面接に進む前にみなさんにお願いしたい業務内容をご説明いたします。

 

業務内容は・・・代理母です。

卵子の採取の後、受精卵を胎内に戻し、着床させます。

ただし、戻す胚は提供いただいた卵子の遺伝子は持っていないものと・・

お考えください。

 

簡単に言うと・・・血のつながりがない子どもを妊娠して出産していただく。

それが業務内容です。

 

ここまでの説明でご自分には無理そうだと思われた方は・・・

どうぞお帰りください。

 

もっと詳しい説明を・・とお考えの方は面接会場へ・・

お願いします。

 

面接会場は こちら です」

 

 

 

☆★

 

 

 

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行った部屋でアメンバー申請なさってください。