「やっぱさ。
子どもがいる夫婦なんだからさ。
子ども込で考えるべきじゃない?」

らんと遊んでくれていた潤くんが、リビングの隅から声を飛ばしてきた。


そうだよね。
僕たちには、らんがいるんだから。
らんが大好きなパパが一番・・・かな?

うんうん、って僕が頷いてたら・・・



3人が一斉に僕の前から、らんの元へ。
らんのご機嫌をとろうと、それぞれがおもちゃを手にして構ってる。




あぶれた潤くんは僕のところへ。



「3人共、変わらないねぇ」

「うん。変わらないところが好きなの」


潤くんが、僕の隣にピタッと体を寄せて座った。
最近、イケメン度が増したよねぇ。
カッコイイ。


「潤くん、最近、ますますカッコイイね」
「ありがとうございます」

クスっと笑って。
なぜか潤くんは僕の腰に手を回した。


「大野さんが俺のことカッコイイって言ってくれたよ!」

潤くんがらんと遊ぶ3人に声をかけた。
その時には、もう片方の手が僕の顎にかかってて。

イケメンの顔が迫ってきてた。
あ〜イケメン。
ぽわーんとした気分で潤くんの顔を見てた。



わーっ!!
って声が聞こえたかと思うと。
あっという間に引き離された。


「智くん!」
「智!」
「大ちゃん!」

「大野さん、俺に惚れたんじゃない?」

潤くんが自信満々な感じで3人を見渡した。


「あ、うん・・潤くん、イケメンだよねぇ。
カッコよくて・・・見惚れちゃった」

なんとなく、顔が熱い。
3人から、悲鳴みたいな声がして。
3人の間で取り合いされる。


「「「誰が一番イケメン?誰が一番カッコイイ!??」」」

そんなこと聞かれても・・・・
でも、今のこんな状況が一番・・・好きかな。

わがままかも・・・・だけど・・・
らんより僕のこと好きなみんなが好き。




潤くんの方を見たら・・・
カッコよくウィンクしてた。




☆★


いい夫婦って言ったら・・・
うちではこのおはなしかな?(笑)