翔くんが名前を呼びながら僕の肌に触れる。


もっと、もっと。
もっと・・・触れて。
欲張りになりそうな自分をなんとか抑える。

翔くんは疲れてるんだから、って。
休ませなきゃいけない。
そのためにベッドまで連れてきたはずなのに。



”もっと、ちゃんとやすんで”


言いたいのに。
翔くんは僕にこの言葉を言わせてくれない。





そんな僕の想いを知ってか知らずか。
翔くんの手の動きは緩まることがなくて。


その頃には、二人の息も体も熱くなってて。




「しょ・・くん・・・・ん・・ぁっ・・・・」
「さとし・・・くん・・・っ」




翔くんも僕も。
気持ちも体も。

もう、どうにも戻れなくなって。
止まれなくて。

そのまま進むしか、どうしようもなくなって。




「ね・・もっと・・・・もっと・・・っ」



翔くんが望む言葉を言わされる。