いつもの生のニュース番組をいつものように勤めた。


生放送の緊張感から解放されて、ホッとする。
いつもと同じようだけど・・いつもと同じじゃなかった。


この数日、寝不足だった。
番組終わったあとの、智くんからのメールがなかった。
なんとなく、番組スタッフの視線がチクチク感じた。


一つ一つは些細なこと。
でも、ささくれてだった今の俺には・・・
積もっていって、気持ちに重くのしかかった。



ため息を付いて、送りの車の乗り込んだ。
マネージャーが何か言いたげだったのを、眠たいフリをして無視した。

気持ちが重いから、体も重く疲れが大きく感じる。
玄関先まで送る、というマネージャーを断って、資料で重いバッグを背負った。


暗く冷えきった部屋に帰りたくない。
帰っても、気持ちを癒してくれる何か、はそこにはない。

誰もいないエントランスホールからエレベーターに入っても階数ボタンを押す気にはなれない。
しばらく、じーっとボタンを眺めて。

このままでもしょうがない。
動かないエレベーターを気にして管理人が来ても面倒。

階数ボタンを全部押す。
自分の部屋の階まで、各停。

そんな時間稼ぎをしてもしょうがないのに。



玄関のドアに鍵を差し込む。
今夜は・・眠れるんだろうか?
今夜、何回ついたかわからないため息をまたついて。

ドアを開けた。



リビングのドアの隙間から灯りが漏れてる。
消し忘れたのか?

リビングのドアを開けると・・・
ソファーに寝っ転がってアナタがいた。


ドアの音を聞きつけて、体を起こした。


「おかえり」
「なんで・・?」

「なんで・・って・・・
今日もイケメンだったね、って・・・直接言ってやりたくて」

ふにゃっと笑ったアナタは立ち尽くした俺を迎えにきた。

「おかえり。疲れただろう?
今夜は・・ゆっくり寝よう?
明日は・・収録で体使うからな」



ささくれだっていた俺の気持ちは・・・
アナタの腕の中で一晩かけて丸くなった。





☆★


っていうような夢を見ました(笑)
夢なのか妄想なのか?
わからないくらいの半分眠っているような状態の時。



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