ぐったりしたままのあなたの体をお湯から引き上げる。
シャワーでキレイに体を流した。


綺麗に清めた智くんは・・・
いつも以上に 艶 か し くて。

これ以上はなんともできないのに。
我慢できずに口唇を奪った。


「しょ・・くん」

応えるように、気がついて。
俺の体にしがみつく。

「僕・・・ごめん・・・」

「智くん・・ごめん・・・どうしても・・・」


智くんは、言い訳もさせてくれなかった。
いつも、俺のわがままで振り回しているのに。

ただ、笑って、受け入れてくれる。
俺はただ、それに甘えているだけだったね。


「ううん・・・僕も・・・すごい・・よかったから」

困ったように笑うあなたの微笑みが好きで。



「智くん、眉毛がハの字になってる」

クスクスと誤魔化すように笑うと。
あなたもつられて笑ってくれる。



あなたの笑顔は・・いつだって、俺を安心させてくれる。
いつまでも、その笑顔でいて欲しいのに。


あなたの笑顔を壊すのは、いつだって、俺。
そんな俺は・・いつかあなたの憤怒の焔で。
焼きつくされてしまうのかもしれない。




END