ねぇ?翔くん?
その買い物リスト・・・何に使うのか、僕に教えてくれる?



翔くんはかなり萎縮しながら、口をモゴモゴさせながら話し始めた。


寝室用ラグ(大きめ) ← なに?ベッドがダメだから、床で?
腕用トレーニング機器 ← 駅弁?!!!何!?考えてるの!?
猿轡 ← ベランダで・・なんて!!絶対シナい!!
大腸検査用ズボン(厚手のもの。サイズSでもいいか?) ← ・・・もう、言葉も出ない・・・
着る毛布 2枚は ← ・・・・ここまで来たら・・呆れるを通り越す。
ベランダ用温室 ← ・・・・・その心遣いする前にさ・・・他に何かなかった??
エアマットレスは ← 家のどこででも・・って!翔くん・・ケダモノ!!


ねぇ?翔くん・・・バカなの?
なんで・・・ベッドの上を片付けようとしないの?


「翔くん。そんなこと考えてる暇があったらさ?
クローゼットの中、ちょっと整理して。
ベッドの上の服をしまえるようにすれば、問題解決するんじゃない?」

翔くんに、バカ、っていうのは、なんとなく憚られて・・・
言わなかったけど、もしかして、伝わったかも?


「・・・う・・・あ・・・そう・・かも?そうですね・・・」

「今度さ、また、ふーちゃんに服、あげたら?
そしたら、もう少しクローゼットの中が片付いて、しまえるでしょ?
じゃ・・頑張ってね?
このままじゃ、寝るところないから、片付けが終わったら、連絡してね?」

「・・・・・」


翔くんは僕が帰っちゃうとは考えてなかったらしく。
あの手この手で引きとめようとした。






こら!翔くん!
その手、ヤラシイ!!

ちょっ!ダメだってば!!