自分だけで考えているのも、限界がある。
予想が正しいのか・・・それには、風磨と話してみるのが、一番。


正直・・厳しいスケジュール。
智くんとも、ゆっくりと食事もできないような・・この時期。
数時間の自由時間を確保するのも難しかった。
しょうがないから・・風磨には、ちょっと無理をさせた。
取材のちょっと空いた時間に呼び出した。


俺らの番組出演へのお礼を話のきっかけにして。
ロケの時の様子を聞いてみた。

やっぱりというか・・風磨は、智くんにいろいろと聞きまくり。
ついでに話しまくったらしい。

腕時計を褒めてくれたんです。
だから、翔くんから誕生日プレゼントにいただいたってことを話して・・・

本人の俺にも、それだけいい顔で話すのなら。
智くんの前では、それこそ・・・・
輝くほどの笑顔だったに違いない。

きっと・・・この笑顔に・・・智くんはヤラれたんだな。
俺がその腕時計をずっとしてたことを・・
智くんは知っていたはず。


軽い食事だけして、すぐに別れた。
それだけの時間でも、十分だった。


俺は・・・智くんが笑顔になるようなプレゼントを探すと。
強く心に決めた。


それから、しばらくは何がいいか・・と考え続けた。
時間がない時期には、正直・・・しんどかった。
買うものですませられるなら、どんなに楽だったか。

それでも・・・智くんが満足してくれるもの。

きっと・・俺の想いが詰まっているようなものが欲しいんだろう。
そう考えて・・・
実家と自分の部屋を家探しすることになった。