大して、力を入れているようでもない。
それでも、格闘技を習得しつつあるからなのか・・
抑えつける勘所があるみたいで。
跳ね除けようとしても、うんともすんとも。


「やっぱり・・嫌・・なんでしょ?
僕から・・逃げ出そうとしてるもんね?」

「逃げ出す・・とかじゃ・・なくって・・」

俺の反論は聞いてもらえなかった。
口唇を口唇で塞がれて。
声を出そうとした、その瞬間に、舌は絡め取られて。
俺の弱いトコを・・・攻められる。

力が抜けた。
シャツが中途半端に脱がされて。
そのシャツで拘束される。

智くんの手が、俺の肌を撫でる。
ざわっと・・感覚が鋭くなって。
触れられた部分に鳥肌が立つ。

「あっぁ・・・さとし・・」
「ん・・・」

智くんの口唇が耳朶を食む。
耳に入る水音、グニュっとした感触が耳に入り。
背筋まで走る・・感覚。

そこから、首筋を走り、鎖骨を甘咬みされ、胸の先を舐られる。


「んぁっ・・・あぁっ・・・さとし・・さとしくん」

「きもち・・いい・・よね?
翔くんの・・・もう・・・こんなだもんね?」

脇腹から降りた智くんの手でズボンと下着が取り払われた。



膝から太ももの内側を撫で上げられて。
俺のが・・・・・・智くんの手に入れられた。


「ぁあっ・・・」

智くんが手をちょっと動かしただけで、グチュっと音が聞こえて。


「ね?ここは・・・嫌がってないみたいだよね?」