そんな写真ばっかりが入ってる「♡」のフォルダー。
翔くんが誤解したのは、「S」のフォルダーが別にあるせいかな。

そっちには見られても構わない、翔くんの写真がいっぱい入ってたから。

まさか・・・翔くんだけの写真のフォルダーが二つもあるとは・・
普通は思わないもんね。

翔くんが誤解したのも・・・しょうがないことなのかも。




翔くんが信じてくれて。
仲直り?して。

・・・シた後。


やっぱり、信じるって言ってても気になったのか・・・・
物言いたげにしてて。



「やっぱり・・気になってる?」

って・・僕から話を振った。


「ん・・信じるよ。智くんのこと、信じるけど・・・」

言葉を濁した翔くんは、僕のスマホをちらっと見た。


「気になる?見ればよかったのに」

見られてもしょうがない、って思ったから。
隠してて、翔くんを悲しませたり。
もしかして、失うことになったり。
それよりは・・見せて、僕が恥ずかしい想いをするなんて。
どうってことないから。


「でも・・智くんがあんなに嫌がってたからさ・・」

未練を断ち切ろうとしたのか?
僕の口唇に翔くんのそれで触れた。


「・・・翔くんの写真だよ」

翔くんの口唇が離れてしまうのが、寂しく感じて。
自分から、翔くんのを・・追った。