「なんで!?」
「嫌われたくないもん!」

映画のために・・鍛えてるから・・
翔くんの好きなぷにっ、からは程遠くなっちゃって。
腹筋とかも、キレイに割れて。
背中にも腕にも筋肉ついて。

今は・・・カワイイって体じゃないし。
抱き心地がいいわけもない。

だから・・しばらく見せたくなかった。


「はい?俺が??
智くんのこと、嫌うわけないでしょ?」

「・・・ホント?」
「ホント。何に誓ってもいいよ」
「ぷにっ、じゃなくても?」
「じゃ、なくても」
「ガチっと筋肉ついてても?」
「ついてても」

ホント?気にならない?

「絶対?」
「絶対!」

「じゃ・・いいよ」

うだうだと長引くのも・・イヤだから。
自分でTシャツをスパっと脱いで、放り投げた。


「うっ・・・」

って、翔くんの声が聴こえた。
やっぱり・・嫌いなんじゃないの??