「誕生日」
「・・はい?」


もうすぐ、カズの誕生日。
なんだけど・・・何をプレゼントすれば、喜んでくれるのか。
全然、思いつかなくて。


「プレゼント・・何、欲しい?」
「・・・直に聞くなんて・・・考える手間を惜しみましたね?」


違うって!
考えた!
何日も、何時間も。
でも、カズが一番喜ぶものをプレゼントしたい・・って思ったからさ・・


「考えたし。でも、いいのが、浮かばなかった」
「ワタシが欲しい、と思ってるものは、一つだけですよ。知ってるはずですよ?」


え?何?
知ってるはずって??
最近、何か言ってた?
もしかして、台本読んでた時に、言われて、耳に入って来てなかったとか?



「新作ゲーム?」
「違います」

「新しいサンダル?」
「それは翔さんにもらいます」

「新しいスリッパ?」
「それは冬用」

「服?」
「アナタにそんなセンスあります?」



手当たり次第にぶつけた。
でも、それは、考えて考えてるうちに自分でも却下したもので・・
やっぱり・・カズにも却下されて。
頭を抱えた。




「う~~~なんだ??」
「・・・もう、忘れちゃってますかね?」


やけに寂しそうな口調。
きっと・・・・最近じゃない。
過去のやりとりに、なんかあるのかも。

ずっと前。
雑誌の取材で、冗談交じりに言った自分の言葉を思い出した。


「じゃ・・・さとし?」
「・・・・・・・」


返事がポン、と返ってこないし。
視線そらすし。
耳まで真っ赤だし。


きっと、図星。






バカだなぁ。
そんなの、いまさらプレゼントしなくても。


カズの、に決まってんじゃん。




☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


誕生日 ですねぇ(笑)
あと10日で二宮さんのお誕生日。
ですが、なんの企画も考えてません(笑)

ということで、これです。