翔くん・・・・会いに来て。
翔くんのこと。忘れそう。


翔くんを好きだ、って気持ちが消されそう。


だんだん、僕の中の零治が大きくなってきて。
それと一緒に彼女の存在も大きくなってきた。


翔くんを想う気持ちを忘れたくなくて。
思い出す。

翔くんが僕を見つめてくれる瞳。
翔くんが囁いてくれる言葉。
声と手の温かさと。

翔くんが僕に注ぎ込む・・熱さ。


何日・・・何週間・・・・見てない?感じてない?
必死に思い出そうとしなければ、思い出せないくらい。

薄れていく記憶と感覚。


なのに、すり替わるように上書きされていく、彼女の記憶。


せめぎ合う気持ちで、なかなか寝付けなくなって。
夢の中でも、二人が交互に出てくる。

どっちに行きたいんだろう?


・・・僕は。