毛布巻いて、連れて行ってやる、と言われても・・・
つまりは抱きかかえられて・・・ってことですよね?

それは・・・意識がある状態では・・・恥ずかしすぎて。
とても・・お願いはできない。


「え・・あの・・いいです。
自分で歩きますから」
「でも、見えちゃいそうだよ?」

なんか・・すごいズルい顔して笑う。





結局・・・センセーに抱きかかえられて、ビルの内階段を上がっている。

「センセーは、このビルにお住まいだったんですか?」
「あ、知らなかった?そう。ここ」

階段から一番離れた、2階の奥。


「ちょっとオイラにぴったりくっついてて」

器用にドアを開けて。
入る時に声をかけられた。
センセーの肩に頭を載せた。

ドアを通り抜けるとき。
なんか・・すごい・・・変な感じが一瞬した。


「結界が張ってあるからね」

寝室?らしきところで、センセーの腕から降ろされた。
巻いてあった毛布が解けて、床に引きずる。

ちょっと寒いから、ちゃんと肩からかけようと・・・
一回、毛布を体から解いた。


「寝室で、そんなことするなんて・・・・誘ってる?」