”ごめんね”
”直接渡せなくて”
”見てくれた?”
”最近喉の調子が悪いって言ってたから”
”使ってね”

さっきまで一緒にいたんだから、言えばいいのに。
プレゼントもサプライズで。

”ありがとう”
”使わせてもらうよ”

返信した。



その大きめの箱を抱えて、部屋に戻った。
マネージャーが持って行きましょうか?
って、声をかけてくれたけど。
ニノからのプレゼント・・・他の誰にも触らせない。

なんて・・ちょっと思って・・・
断った。


一応、持ちやすいように大きい紙袋には入れてある。
けど、ラッピングとかはしてなくって。

カズっぽいというか・・カズっぽくないというか・・・



今夜はカズは自分の部屋に帰ってる。
明日も早くから仕事があるから。



せっかくだから、早速。
ライブが近いし・・コンディションを整えてほしい、って気持ちもあるんだろうから。



紙袋から箱を出して。
ダンボールを開ける。

お!こんなところに保証書?
袋に入ったそれを、テーブルに投げる。

本体は、案外あっさりとした包装で。
あっという間に出せた。



・・・どこに置こうかなぁ・・?
部屋のあちこちを見渡した。


玄関のドアが開く音がした。