「本気でやりたいんだよね?」
「うん。ヤりたい」


珍しい。
カズから、誘ってきた?
って・・手を出しかけたら・・・
耳、引っ張られて、離された。
痛いって!



「違いますって!Oかだ氏からの伝言!
本気なら、いつでも連絡を、って、ワタシに連絡来ましたけど」


あれ?連絡先交換してなかったっけ?
なんで、カズに連絡行くんだよ?!


「なんで?なんでカズに?」
「そんなこと、ワタシに聞かれても・・・」
「・・カズ、いつの間にヤツと連絡先交換なんてしたんだよ・・・」
「いつ・・って、覚えてませんよ。大野さんこそ、同期なのに、なんで教えてないんですか?」


携帯変えたあと、教えなかったっけ?
・・・教えてなかったかも。
だからって・・なんで、カズ経由?


「ちょっと・・電話番号教えて。電話するから」





「もしもし?」
「オレ!」
「オレ?どちら様?」


くっそ・・笑ってやがる。
分かってて、言ってやがる。


「大野だ!おまえさぁ・・なんでカズに伝言なんて・・・
え?ノロケてたからって・・・そんなこと、言ってない!
覚えてるのか?って・・酔ったからって、記憶飛ぶこと・・え?

え・・・確かに・・・思ってるけど・・なんでオマエがそんなこと知ってる・・
え?オレが?言ったって?

う・・・と・・とにかく!
カズには・・・おい!ちょっと、待てって!

ちっ・・切りやがった・・・」


「おーのさん?」



振り返ったら・・・
にこやかに怒ってるカズがいて・・・


「ワタシのこと、どんな風にOかだ氏に話したんですか?」

「え・・っと・・その・・・・覚えてないってか・・・」

「おーのさん!」

「ごめんって!」



・・・・静かに怒ってるカズは怖い。