ワタシは、いつものように、ソファーで寝っ転がってゲーム。
大野さんは、いつものように、ちっちゃいスケッチブックに何か描いてる。

ちらちら様子を窺ってたんだけど・・
ゲームが目が離せない状況になって。






ふっ・・と、視界が暗くなった。

「ねぇ・・・なにしたい?」
「今、ゲームしてるんですけど」



むぅ・・って、口唇尖らせた。
あ・・・構って欲しくなったんですね?

「ねぇ・・・オレと・・なにしたい?」
「・・・ゲーム?」



あ・・目が本気になった。
その目・・・真剣に欲しいものがあるときの目・・ですよね?

「ねぇ・・・なにしたい?」



左手がソファーの背もたれ。
右手はワタシの顔の横。

「なに・・してくれるんですか?」



膝が、脚の間と、腰の横に置かれて。

「なに・・されたい?」


ゲーム機を、胸の上に伏せた。
空いた両手をおーのさんの腰に添えて。

「・・おーのさんが、ワタシにしたいと、思ってること・・」

「なに、されてもいいの?」



おーのさんがしたいことなら。
なんでも。




だって、それは、ワタシもしたいこと。