智くん・・なんか、焦ってる??
いつもと・・感じが違うよ?


どうしたの?


「智くん・・?どうしたの?」

「しょう・・くん・・・ごめん・・

ほんとに僕だけ?・・って。
怖い。
だから・・・ちゃんと、確かめさせて。
僕に・・分からせて・・・お願い・・」



震える声でのお願い。

俺の上にまたがって。
俺の服を握りしめて・・・
目には涙浮かべてて。

そんなだから・・
きかないわけには、いかない。

その・・不安の元は・・俺だから。
不安を取り除けるのも、俺だけだから。





「智くん・・・俺には・・・智・・・だけだから」



頭を引き寄せて。
キスをしながら、体を返す。

俺の下になった智くんが、震えているのは・・
寒さとか、恐怖とか・・そんなんじゃないよね?


気持ちが・・震えてるから・・・
その震え・・きっと、無くしてみせるから。