おーのさんのラジオを聴いたら。
「おーのさん、仲直りのキス・・やってみたかったんですね?」

「うん・・・なんか・・楽しそうだから。
翔くんも、相葉ちゃんも、松潤もやって・・
すごく、楽しそうじゃなかった?」



楽しそうだからって・・・・
それだけの動機で、キス・・・・するんですか?
おーのさんも・・あのとき、楽しそうでしたもんね。
ワタシがどう感じるかなんて・・気にしてもくれなかった・・んじゃないですか?



「そうですね・・その気持ち・・・分かりますよ。
アナタも・・楽しかったんでしょ?
だから、ワタシも、」

「ダメ!」



そんな・・人がまだ、言ってないのに。
言わせない勢いで被せなくても。



「・・・・まだ、何も言ってないじゃないですか」

「言わなくってもわかる。
ダメったら、ダ・メ!」



あの時、あの後、ワタシの方、窺うように振り向いてくれたから。
まだ、ワタシの気持ちを置き去りにはしないんだな・・って、思えましたけど。
でも・・・



「・・ズルい。
みんな楽しいことしたのに。
ワタシもやりたい!」

「ダメ!」



おーのさんが、ダメって言うごとに・・ワタシの中には、嬉しさがつのってきて。
だんだん・・楽しくなってきた。



「ヤダ!ワタシもやりたい!」」

「ダメったら、ダメったら、ダ・メ!!」



おーのさんと、だんだん、距離を詰めていって。



「なんで、そんなこと、言うんですか!」

「オレが、ヤなの!」



って・・・言って欲しかったセリフが出たところで・・
軽く、口唇同士を触れ合わせた。



「ふふ・・じゃあ、今回は、これでガマンしておきます」

「・・・カズ・・いいこと、思いついた!」



なんですか?急に??



「これやろう!
テレビで堂々と、カズとキスできるじゃん!」

「ダメ」



はぁ~ろくなこと、考えないんですから。